20歳のときに、知っておきたかったこと
20歳のとき。
いや、もっと欲を言えば、子どもの頃に教えてほしかったことがある。
それは、「どんなことであっても、いきなりできるようにはならない。どれだけ才能があることでも、毎日コツコツと、ちいさな努力を積み重ねた上にしか、成功や達成・上達はない」という、シンプルなルール。
わたしはずっと、「これさえやれば(理解すれば)、全部の問題が解決して、一気に楽になれますよ」とか、「これを一回やりさえすれば、その道のプロになれますよ」みたいなものを探し求めていた気がする。
たとえば自分の使命とか才能っていうのは、「なんの努力も頑張りもいらなくて、最初からプロ級にできること」やと思っていた。
だから、「最初からめっちゃ上手にできること」を探しつづけていたし、それこそが自分の使命とか才能なんやって思っていた。その思い込みは、逆に「すこしでも頑張ったり、努力しなあかんことは、自分の使命や才能じゃない」っていう判断基準を作ってしまっていた。
その判断基準のせいで、かなりの時間とお金を、新しい知識や経験・体験をえるために費やしてしまったなぁ、って。振り返ってみて、ひしひしと思う。
でも、30年生きてみて、最近すっごく思うこと。
努力っていうのは、やっぱり必要やし、大切なことなんよね。
才能っていうのは、努力できることやと思う。うまいか下手かじゃなくて、それをひたすら繰り返しやり続けることができるかどうか。
今どれだけ成功している人も、やっぱり何年も(人によっては数十年も)、下積みの時代を経験している。いきなり、アメリカンドリームみたいに、一気にバーンと下積み時代をすっ飛ばして大成功している人って、ほとんどいいひんと思う。
それに、そんな感じで一足飛びにドーンと成功した人っていうのは、一発芸人みたいな感じで、その芸が世の人に飽きられてしまったら、そのまま消えてしまうことが多いように思う。
長く、しっかりと続いていく人っていうのが、ほんまの意味での成功者やと思うんやけど、そういう人たちは、ちゃんと「積み重ねる努力」っていうのを、誰にも知られていない時分から、コツコツと実直にやりつづけてきた人たちなんや。
そんなことに、30歳になってやっと、気づきはじめた。
えらい、遠回りばっかりしてきたなぁ。
人生の、もっと早い段階で知りたかったこと。
でも、気づけた今日が、人生で一番若い日やから。
今日からでも、コツコツと。
一見すると、地味で、「こんなことして意味ある?」って思うことを、コツコツと、実直に、継続していくこと。
そんなことを大切にしながら、日々を過ごしています。
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