「そのままの自分でいい」の本当のところ
『発信する勇気』の著者、末吉広臣さんが先日わたしが書いた記事を引用して紹介してくださいました。
しかも、フォローまでしてくださっていて、びっくりしすぎて街中で「ひええええ?!?!」って変な声が出ました。
恐縮です&とても嬉しです。ありがとうございます...!!
末吉さんが「そのままの自分で発信すればいい」の記事のなかでサラッと書いていらっしゃる一文。
これってつまり、「そのまんまの自分で大丈夫なんだよ」ってことだと思うのです。
そうは言ってもさぁ!
そのまんまの自分、かなりヤバいと思うんだよ!
今の自分のままでオッケーなんて、思えへんねんけど?!
って言いたくなっちゃう人もいると思うんだ。わたしも、そういうタイプだから、すごくわかるの。今の自分が苦しいから、変わろうと頑張っているタイプの人は、特にね。
だから、そんな人のために(というか、そんな自分の備忘録のために)この記事を書いています。
わたしが先日書いた「5年前の僕たちは、なにをしていたんだろう?」の記事内で引用させていただいた末吉さんの元記事のなかに、こんな言葉たちがありました。
わたしはこのなかの「一日一日は、がっかりすることも多いじゃないか」っていう文章が、すごく心に響いた。だって、ほんまに、そのとおりやん?
「今日」という時間を基軸にして、昨日や一昨日、よくても1週間前くらいまでの範囲でしか、わたしたちは「今の自分」っていうものを、たぶん、認識できなくて。
今日までの1週間のなかで、目を見張るようなおおきな変化って、そうそうないわけなのですよ。おおきな変化のきっかけとなるかもしれない出来事や、決意といったことは、あったとしても。まだ、その結果は、出ていない。
何事にも、時間がかかるのです。それはみんな、頭ではわかっている。でも、その理解を、本当の意味で腑に落とすことはできない。だから、「理想とする未来」と「今の自分」のギャップで自分を推しはかろうとして、その絶対的差異に絶望してしまったりする。
「理想とする未来の自分」と、ポジティブな意味で「今の自分」を比較できているのならいいんだけれど。多くの場合は、「理想とする未来の自分」とちかい状況や成功をすでに掴んでいる、ネット上や周囲の人たちを見て、そこと自分を比較してしまう。
そして「自分なんて」とか「いまさら、もう、遅いでしょ」って言葉が、おもたいため息と一緒に出てきてしまうんじゃないかなって。
末吉さんの「未来を信じる力」の記事を読んで、自分に当てはめて考えたことを、そのまま綴った「5年前の僕たちは、なにをしていたんだろう?」という記事を書くなかで、そんなことに気づいたのです。
でも、なんども繰り返すんだけど、何事にも時間がかかるのです。
タネを植えても、すぐに芽が出るわけじゃない。芽が出たとしても、枝葉が伸びて、果実ができてってなるまでには、数年はかかる。成長の早い稲であっても、収穫までには半年以上のときを有する。
果実をたわわに実らせている人たちと、まだ耕せていない土を前に座り込んでいる自分とを比較するから、絶望的なあきらめたい気持ちになる。
でも。果実をたわわに実らせていた人たちだって、今の自分と同じように、まだ耕せていない土の前に座って、どんなタネを植えたらいいんだろう?って悩んだ時期があったはずなんだ。芽が出なくて不安になったり、やっと育ってきたと思った苗が枯れそうになって、焦ったり。果実がなるかな?と思ったら、受粉できていなくて、なにも実がならないまま悲しく冬をむかえてしまったり。
そんな紆余曲折を経て、ようやく「果実をたわわに実らせている」という現実をつくることができたんだと思う。きっと。
でも、わたしたちは、そんな紆余曲折は知らないから、「たわわに実った果実」だけが、最初からポンとその人の手の中にあったと思い込んでしまう。
苦しさの原因。自分への自信のなさの原因は、きっと、そこなんだよね。
でも、あなたはちゃんと、土を耕してみようと決めた。タネを植えてみた人もいるかもしれない。まだ、果実の “か” の字も見えないかもしれないけど。それでいいのだ。それでいいのだ。
今の、等身大のあなたの言葉が、行動が、経験が、考えたことが、きっと、どこかの未来で、誰かの心を震わせることもあるかもしれないのだから。
末吉さんの「自分を良くしようとしなくて大丈夫です。そのままの自分で発信することを一生懸命に続けてください。」って言葉には、そんな想いたちが込められていたんじゃないかなって。
いつか、また不安になったり、自信をなくしたり、「なにしてんだろう、自分」って落ち込んでしまう日に、またこのnoteに帰ってこれるように。ここに、置いておきます。
置いておくついでに、この記事を書いていて、頭に浮かんできたアニメ・呪術廻戦の五条悟の言葉も、一緒にここに置いておこう。
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