Be Good at being Yourself
私のピラティスの先生であるサムのレッスンを受けた時
よく聞く名前があった。
それが「ジェイ」である。
「ジェイのレッスンを受けにいくから、来週はレッスンをキャンセルしたいの」
とか
「ジェイのこの言葉がけが、とても芯をついてて好きだわ」
とか。
そして、どんな先生なのだろうかと調べていくと
ジョセフ・ピラティス氏から学んだ男性であった。
バレエダンサーだった彼は、ジョセフピラティスのスタジオでピラティスを学び
その時の学びを次の世代に伝えていた。
そして、彼がリメイクしたジョーのスタジオでのリフォーマーを再現した
コントロロジーというマシンがでたときに、ようやく私は彼と会うことが可能になった。
というのも、
彼のレッスンを受けることも満杯で困難であり、
彼のワークショップは即日完売。
そして、彼のワークショップを受講するには厳しいテストを合格する必要があった。
だから、私はようやく彼のレッスンを受けれる日を楽しみにした。
ただ、彼のレッスンを受けた時、私は産後6ヶ月。
長女を産んで、動けなくて初めてのレッスンが彼のワークショップだった。
本当は受講する資格すらなかったと思うが、なんとかサムのおかげで入れたのだ。
産後で、睡眠不足、そして、授乳をしてたバキバキの体で
私は彼のレッスンに臨んだ。
そこにいるすべての人がずっと彼を師事している人の集まりだった。
でも、ここの環境に入れたことに感謝をしながら、私は彼の作ったコントロロジーのマシンに乗ってグループのレッスンを受けた。
それだけの人に囲まれて、私は自分の動きがこれでいいのだろうか?と
キョロキョロしながら、レッスンを受けていると彼が私のところに来て私の足を触って言った。
「他の人のコピーをするな。僕がするピラティスもするな。僕のピラティスは、僕にもうとられちゃっているんだ。つまり、僕の席は、僕のもの。君にとって唯一空いている席は、君の席だけだ。だから、自分でいることに長けなさい。あなたがあなたであることに得意になりなさい。他の誰でもなく。」
そう。
私がピラティスをして体を壊した原因は、
教科書に載っていたモデルさんの真似、
この動きが素晴らしいねと言われている人の真似、
上手くできていそうな人の真似
という
模倣に走っていたから。
その人の体の大きさも、柔らかさも、経験値も、その人のメンタルも、歴史も、考え方も、感情の癖も全て違うのに
私は、その人の真似をしようとしていた。
だから無理が出る。
私の身体に則した動きではないから。
私だけの、私のピラティス。
私自身でいることに得意になりなさい。
その言葉はその後の私に大きな影響を与えた。
つまり、
どう人が動くか、、、よりも、
どう私がその動きで感じるか?が大事になってきた。
私の感覚が1番の答えで
私の感覚が1番耳を傾ける価値があることで
私の感覚が1番の答えである。
ということが分かってきたのだ。
自分の体に真剣に向き合うことの美しさが
このワークショップでの1番の私のギフトだった。
続く
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