ピラティスでは前モモを使わないの嘘
私がアメリカでピラティスを学んでから
多くのピラティスのワークショップやレッスンを受けてよく耳にすることがある。
「前モモを使うな」
と言うことだ。
確かに、ジェイからこんなエピソードを聞いたことがある。
ジョッセフピラティスのところで当時バレエダンサーとしてピラティスを学びに行っていたジェイ。
彼がピラティスのスタジオで立っていると
普段は物静かなピラティスの内縁の妻であるクララに
前モモを叩かれて「体の使い方が間違っているわね」と言われたと。
確かに前モモがやけに盛り上がって発達をしていた当時の自分を思い出すと
体の使い方が間違っていることを指摘されたんだなあと
ジェイは言ってるのを聞いて、興味深かった。
ただし、
”前モモが張っているから、前モモを使ってはいけない”
と言うのは間違えていると思う。
使わない筋肉はない。
前モモの筋肉がしっかりと入ることを私はほとんどのエクササイズで感じている。
そして前モモの筋肉がしっかりハマると
立っているときはどっしりとした安定感を感じる。だからと言って下にエネルギーが落ちているわけではない。上に高く安定していくのだ。
歩くときは、空港で見かける歩くエスカレーターのように、
自分が足を前に出して進むよりも
道がどんどんと後ろに流れていく感覚になる。
ピラティスのレッスンが終わった後にこの感覚になることはしょっちゅうだ。
前モモは大事である。
前モモが最適な形で使われると、
腹部に力が入る。
体が安定して支えられる。
体全体にエネルギーがみなぎる。
上に向かうエネルギーを感じる。
動きたくなる。
自分を信じたくなる。
何かをしたくてたまらなくなる。
ただ、前モモを使うには、足の裏をどう使ってるかが重要になる。
足の裏を使うには、ふくらはぎの筋肉がどうつながっているかも重要になる。
だから、体全体を使うことが大事になる。
全ての筋肉を総動員して
私と言うものが成り立っている。
誰か一人に頼ったり
誰か一人を無視したり
そんなことをしていたらパワーは出ない。
体全体を使うパワフルさを学んだら、
きっとあなたは、みんなを巻き込んで楽しい人生を送りたくなると思う。
私は、それが人間っていう動物が幸せを感じる鍵だと思う。
もとい、前モモを大いに使ってください。
ただし、他の筋肉とのつながりの上でね。
自分に感動をするSoul Of Pilates
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