映画の話325 狼たちの午後
ベトナム戦争を引きずる1970年代当時のアメリカの病いが凝縮されていると思います。短絡的な犯行と、浅はかな判断で自ら追い詰められていく姿は、どこか現代の私たち自身と共通していると思いました。初めて観たのはたしか中学生の頃だったと思います。もちろんテレビでした。ラストが衝撃的で、なんとも言えない空虚感を感じたのを今でも覚えています。
現代で言うところのストックホルム症候群や、マイノリティ、経済格差など、銀行強盗のシチュエーションなのにうまく描いていると思います。
そして、観ている方もストックホルム症候群にかかってしまうところがこの映画のすごいところだと思います。
アル・パチーノとジョン・カザールの演技も絶品で、名画だと思います。
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