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【KBO】パドレスがKyle Hartと契約

メジャー通算僅か4試合!それでも韓国で圧倒的な成績残し再びメジャーへ

ようやく契約が決まりました。
2/14 NCダイノスからFAとなっていたKyle Hart投手が1年100万ドルで契約しました。
26年度のオプションが500万ドル+先発の登板数に基づいて最大750万ドルに達する契約です。
破棄する場合のバイアウトが50万ドルになります。
今年の年俸だけなら去年のNCダイノスで貰った額(70万ドル)より少し上なくらいですが、メジャー契約が保証されているのでそれならこちらの契約を受け入れる方がいいですね。

KBOでの成績

26試合(26先発)
13勝3敗
ERA2.69(2位)
157回
182奪三振(1位)
49四死球
被安打124 被本塁打11
51失点(自責点47)
WHIP1.03(1位)
WAR5.80(1位)

BNK釜山銀行崔東原賞(日本でいう沢村賞)と守備賞(日本でいうゴールデングラブ賞)、最多奪三振賞を受賞しました。

24年のHartは指標から見てもほぼ無双していたに近い存在でした。球速自体は150にも満たないものですが、スイーパーやフォーシームを武器に活躍しました。

STATIZより

パドレスでの役割は?

パドレスは現在、オーナー間のトラブルもあって補強に使える資金がかなり限られています。
それでも勝利の為に工夫された補強を進めています。

ひとまずは先発5番手の役割が期待されます。

Dylan Cease
Michael King
Yu Darvish
Nick Pivetta まではローテが確定

5番手の候補に
Kyle Hartを筆頭にMatt Waldron, Jhony Brito Randy Vasquezが入ってくるだろうという見立てです。

もし先発で通用しなかった場合はロングリリーフは対左の中継ぎなどで起用されると思われますね。
パドレスファンとしては、同じくKBOから契約した高祐錫の二の舞にならないようにと願うばかりでしょうか…。

さらにMLBへ輸出したNCダイノス

NCダイノスのスカウトは本当に素晴らしいと思います。
2020年以降で見ると、3人助っ人投手がメジャー契約を貰ったことになります。

Drew Rucinski 2019〜22年までNC→2年800万ドルでA'sと契約
Eric Fedde 24年NC→2年1500万ドルでホワイトソックスと契約
そして今回のKyle Hartで3人目です。

Kyle Hartは早々からNC残留に目を向けずMLB契約だけを見ていたのでNCの25年度は代わりとなる投手を2人契約しました。

Logan AllenとRiley Thompsonです。

Logan Allenは阪神も調査したと言われた投手です。
最速は150kmと遅いですが、多彩な変化球でクロス動作で投げるので左打者は苦戦するだろうと評価。
また、2018年以降は大きな怪我がないのも好材料です。

Riley Thompsonはメジャー経験は0ですがカブスの元プロスペクト。193cm 95kgの恵まれた体格から最速159kmを投げます。
不安点はマイナー成績がイマイチなことですが、
球威とデータは元々良い方なのでABSとKBO公認級で投げればさらに飛躍できると見ています。

NCダイノスのスカウトは活躍が確実な選手を上手く調査しているので期待です。

この2人が好投して将来MLBから契約が貰えるのか注目していきたいですね。

最後に

Kyle Hartは私が韓国で1年間見てきた選手です。
不安点は球速の遅さと怪我(で去年離脱した事でNCは10連敗以上した)くらいですが、投げた投球と成績は間違いなくMLBに行くと思っていました。

パドレスの救世主になれるのか、またKBO産がまた成功すると言われるのか、その意味でも今年のKyle Hartには注目したいです。
まずは2020年以来のMLB登板を!


参考

ヘッダー画像はNCダイノス公式Instagramより

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