【WBC】韓国代表レビュー
鉄壁の二遊間も主軸がベテラン勢で不安あり
まずは野手陣から見てみたいと思います。
まずはなんといっても注目なのがTommy Edmanと Ha-Seong Kim(以下金河成)の二遊間です。
注目選手3人の紹介をします
①Tommy Edman(STL)
詳しい詳細はこちらのnoteに記載しておりますのでそちらでご確認ください。
日韓戦は、ライバル関係とかではなくNootBaarとのカージナルス同僚対決として見るのも面白いと思います!
②キムハソン(SD)
サンディエゴパドレスに所属する内野手。
昨年はTatis Jr.が薬物による出場停止等もありショートのレギュラーに定着し、トップクラスの守備を披露しました。
今シーズンからは二塁にコンバート。
国際大会ではショートがメインも「プランB」で三塁手も務めていきます。
③李政厚(キウム)
野球ファンで知らない人はいないくらいの有名な外野手。
強肩が武器な守備や広角に打てる打撃だけでなく昨年は長打も増え、今季からメジャー仕様の打撃フォーム修正で今季に臨みます。
今回のWBCは「メジャー進出へのショーケース」とも言われていますが本人は「頂点に立つ為に意識しているのでショーケースとは思っていない」との事でどこまで活躍できるかに注目をしたいです。
この1〜3番はメジャーリーガー+次期メジャーリーガーの20代であり、打線が繋がればとても大きい勢いがでる3人といえます。
しかし、4番以降が個人的には大きな課題で30代の選手が多く占めています。
経験こそ豊富であれど衰えが見えてくる金賢洙や朴炳鎬が主軸では少々厳しいというのが個人的見解です。
全体的に若返りも
次は投手陣も見てみたいと思います。
投手陣も初選出の若手投手も多いですが、金廣鉉や梁玹種といった国際大会の常連も多く選出されています
注目選手の3人を紹介します
①蘇珩準(KT)
高卒1年目からローテーションで投げ昨年は13勝、キャリアハイの防御率3.05と着実に成長を重ねる高卒4年目の22歳。
②高祐錫(LG)
日本でも何かと話題になっている投手。
高卒での入団から毎年球速を上げていき、最速156kmで平均でも150kmを超える速球を武器に抑える代表の守護神。
東京五輪ではあまり良い印象はなかったが雪辱なるか。
余談
・最近李政厚の妹さんと結婚
・オリックスとの強化試合で緊急降板したが大した事はなかったそう
③郭彬(斗山)
今季、大きな飛躍が期待される6年目24歳の右腕。
ストレートはそこまでだが大きなカーブが武器でイニング数に近い奪三振を奪う投手です。
投手陣は野手と違い全体的には若返りをした印象です。
速球派に技巧派、変則と様々な状況に応じて投入できるように選出されました。
また、梁玹種(KIA)や金廣鉉(SSG)のような国際大会の常連も選出されました。
計画としては、初戦のオーストラリア戦と日本戦は総力戦としてリリーフを投じ、中国戦とチェコ戦では先発投手ができるだけ長いイニングを投げるようにするとのことです。
メジャーリーガーの積極的招集も辞退に許可が得られない不運
国際野球で戦う上でメジャーリーガーの存在は本当に大きく大事といえるでしょう。
日本では大谷翔平(LAA)、吉田正尚(BOS)やダルビッシュ有(SD)に加えてNootaar(STL)の招集にも成功しました。
韓国代表も勝つためなら!と早くからメジャーリーガー招集の構想を練っていました。
メジャーでレギュラー格のTommy Edman(ST)にHa-Seong Kim(SD)の招集には成功したものの、現実は日本のようにすんなりと集まりませんでした。
招集事例
・Dane Dunning(TEX)
本人はかなり意欲的も怪我によるリハビリ優先で辞退
・Mitch White(TOR)
立場が40人枠のギリギリでメジャーに定着する為にアピールをしたいからと辞退
・Rob Refsnyder(BOS)
奥さんが出産間近のためギリギリまで出場するか迷うも最終的に辞退
・Hoy Park
招集時期に次々とDFAを受けWBCどころではなかったので招集できず
・Ji-Man Choi(PIT)
選出されたものの、手術明けに年俸調停等々あってパイレーツ球団から出場許可が下りず辞退となりました
辞退になった事でKBOの選手を選出する事はできますがそれでも地味なのに変わりはありません。
目標→まずはオーストラリア戦に勝つ事
日本は最初から目標は「優勝」ひとつであると思います。
韓国代表はというとかなり現実的な目標です。
日本ラウンドでの目標は「まずはオーストラリア戦(初戦)に勝つ事」です。
韓国のメディアは常に日韓戦を話題としていますが、監督コーチはかなり現実を見ていてオーストラリア相手に勝たないと意味がないという考えのようです。
「打倒日本」より「打倒オーストラリア」。
オーストラリア打線を抑えるために投手を選考したという情報もあります。
そこで勝ってから初めて「打倒日本」という流れになるでしょう。
そして、アメリカでの決勝ラウンドに進むといった感じです。
毎度話題になる「日韓戦」
日本人はさほど意識をしていないかも?しれませんが、韓国のファンでは国際大会になると「日韓戦」をよく話題にします。
韓国メディアは日韓戦ハイライトの動画を製作するくらいには意識が高いです。
韓国代表の具昌模投手は2017年のアジアチャンピオンシップで日本戦に登板。逆転ホームランを打たれた悪夢があるので、誰よりも日本戦で雪辱を果たしたいとのことです。
最後に
凄く簡潔には書きましたが、プールBはとても熱いグループのひとつであると思っています。
ますます楽しみになりますね!