宗匡/茶道思考×化粧品原料技術者
お茶にまつわる言葉を新明解国語辞典で調べながら解釈を深めようと思い、まとめました。
あっという間に10月も終わり 31日のハロウィーンに向けて、お菓子売り場も、カボチャのジャック・オー・ランタンやお化けをモチーフにしたものが多く出ていますね。 もとは、収穫祭で死者の霊が戻ってくるお盆のような祭りだったとか。 秋から冬に向かう季節の行事のようです。 茶室の、秋から冬に向かう趣向をご紹介します。 ちょっと一服秋の終わりは、肌寒くなることから、お客様の近くに釜(炭火)が来るように、水を少し遠ざけてという工夫をした点前があります。 設置場所を変更することで、おもむ
あっという間に、7月も終わり 七夕、大暑とどんどん盛夏になる季節です。 TOKYO2020も暑いなか熱戦がくりひろげられておりますが、 茶室でも夏の今を楽しむ工夫があります。 ちょっと一服夏の床の間の花の定番は、木槿(ムクゲ) 朝顔のように朝咲いて、夕方にはしぼんでしまうので フレッシュさを感じていただけます。 掛け軸は、滝、水が滝つぼに流れるように、文字が長く伸びているのも特徴ですが、表装に使われる、柄もご覧ください。 遠くの山なみに、おさかな。 長ぁくのびた瀧の文字と
もう6月になっております。今年の5月も緊急事態宣言になり茶室を使うことがほとんどなく、最後の日曜日だけお稽古しました。 5月は風薫る季節。 端午の節句があり、京都では葵祭が行われ、新緑から緑が深まっていく、目にも味覚にも楽しい季節なのですが、少し出遅れてしまいました。 ちょっと一服床は、閑坐聴松風(かんざしょうふうをきく)です。 静かに座って、松風(風の音、湯がシューシューと沸く音)を聴く様子を表している語句です。 座禅や瞑想など、難しいことを考えなくても、閑坐聴松風、
4月はいっきに春の光が強くなる季節。 20日は二十四節気の穀雨(こくう)。春の柔らかな雨に農作物がうるおうという意味です。 毎週しっかり雨が降っていますが、そういう時期なのですね。 ちょっと一服先日のお稽古のセッティング。 茶碗は桜、柳蒔絵。 水差しは蜻蛉の平水差し。蜻蛉は春の道具ではありませんが、気温も高くなり涼し気な道具でお稽古しました。 季節のうつろい「桜が散ったらどうなる?」と業躰先生(家元直結の指導者)のお稽古で、問われました。 「さくらんぼ。ですか?」と答えま
3月3日はひな祭り、5日は啓蟄とどんどんと春が進んでいきます。3月は人事異動が発表になったり、期末の決算月だったり慌ただしい日々の人々も多いのではないでしょうか。 ちょっと一服 今日のお軸は「萬物生光輝 (ばんぶつこうきをしょうず)」 ありとあらゆる事は、光り輝くものになるという意味だそうです。新春や早春に飾られることが多い軸ですが、良いことも悪いこともチャンスに転じ光り輝くものになったらなぁと思い、掛けさせていただいています。 お菓子はこんな取り合わせはいかがでしょう