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ACPとは?

第1回

みなさんは、皆さんのおじいちゃんおばあちゃんと死について話したことはありますか?

私は、祖父が入院した際に冗談めかして
「俺が危険になった時は、呼吸器なんて付けないでくれ」
と話していたことを鮮明に覚えています。

私の家族は、割とフランクに終末期について会話が出来ていますが、みなさんはどうでしょうか?

実際に私の友人に聞いてみたところ、そんなこと話せるわけが無い。死についてなんて!と言っていました。

確かに、日本人の国民性的に死というのはタブー視する傾向があります。
しかし、人間には必ず死が訪れます。いつ、どこで、なぜ死ぬのかは誰にも分かりません。

いつ訪れるか分からない死は怖いですが、死が訪れる前に、どんな治療をして欲しいか、どんな風に看取って欲しいか、自分の意思がはっきりとしている時に決めたいものです。

そこで、いつ訪れるか分からない死のために、ACPというものが日本中で広まって、実施される必要があります。

ACPとはそもそも何なのか?

厚生労働省は、このように定義しています。

今後の治療・療養について患者・家族と医療従 事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス
– 患者が望めば、家族や友人とともに行われる
– 患者が同意のもと、話し合いの結果が記述され、定期的 に見直され、ケアにかかわる人々の間で共有されること が望ましい。
– ACPの話し合いは以下の内容を含む • 患者本人の気がかりや意向
• 患者の価値観や目標
• 病状や予後の理解
• 治療や療養に関する意向や選好、その提供体制

少し難しいですが、簡単に言うと祖父母達が、私たちと話せなくなってしまう状態になる前に、どうやって看取ってほしいか決めておく
ということです。

実際に、祖父母が入院した時に、事前に延命治療に対する希望が伝えられていないと、病院の環境によっては私たち家族が辛い思いをしてお別れをすることになってしまうかも。

日本の医療現場において、誰もが自信の望む最期を迎えて欲しいです。

そのために、ACPという単語だけでいいので、知って欲しいです。

ACPの普及により、どんな死を迎えたいか、死ぬまでにどんなケアを受けたいか話し合いができる環境になると良いです。

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