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「TUGUMI」を読み返す

思いがけず、まとまった時間が出来、
本棚の整理をしていて、目に留まった「TUGUMI」

初めて読んだ後の、記憶の中のつぐみが、
ほんとうに自分勝手な周りに迷惑ばかり掛ける
嫌なヤツという印象があって、読みながらイライラして
その時は、もう一度読む事は無い!って思った記憶も
はっきり残っている。

けど、なんだか、読んでみたくなって、
一気に読んでみた。

約30年振りに読んだ「TUGUMI」の中の
つぐみは、ただ自分に正直で真っ直ぐで、
内側にたくさん愛が溢れていて、
強くて弱くて、ただ在るだけで周りを照らす
キラキラな光いっぱいの女の子だった!

きっと初めて読んだときのつぐみの印象は、
その時の自分の嫌いなところや、
表現したくても出来ない自分をつぐみに重ねて、
そんな自分が許せなくて、
イライラを感じていたのだろうなぁと、今ならわかる。

だから今回読み返して、全く違った印象の小説になって、とても嬉しかったし、以前よりは、
たくさんのことを許せるようになったのかもしれない、自分も感じて嬉しかった。

初めて読んだ20才そこそこの頃には、
たぶん全く感じ取れていなかったであろう、
つぐみの周りの人達の深い愛情も、
今回すごく読んでいて温かく感じて、
なんか!年重ねるっていいなぁって!
ワクワクしました♪

#吉本ばなな #読書感想文#つぐみ

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