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HSPの彼女がめんどくさい?〜日常でできるヒント10選

生きづらさを卒業し強みで働く
HSPのための自律神経ケア×強みプログラム
「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

「HSPの彼女がめんどくさい」
という記述をみかけるようになってしばらく経ちます。

HSPという言葉がHSPではない方にも広がってきた証だと思いますが
その一方で
HSPさんとの付き合い方に悩む非HSPさんも出てきたということでしょう。

だだ、もしかするとそれは
「繊細な人とどう接したらいいかわからないだけ」かもしれません。

HSP(Highly Sensitive Person)は
生まれつき感受性が強く、
刺激に対して敏感な気質を持つ人のことを指します。

決して生まれつきの性格として「わがまま」なわけではなく
音や光、人の感情の機微まで鋭く感じ取るため
日常の些細なことでも大きく影響を受けやすいのです。

ですが、HSPの特徴を少し理解し、関わり方を工夫するだけで
お互いにとってより心地よい関係を築くことができます。

今回はパートナーとの時間をより楽しく、快適なものにするための
10のポイントをご紹介します。

HSPとしての特性がどう表れるかは
HSP同士でも大きく違いが出るところ。
ひとつずつ試しながら、ぜひ2人に合うものを見つけてください。



1. デートは静かな場所を選ぶ

HSPの多くは、音や人混みに敏感です。
それはたとえば
隣のテーブルにいる人のおしゃべりが入ってきてしまったり
人混みの喧噪やお店のBGMが入り混じった音に疲れてしまったり。

◎カフェなら落ち着いた雰囲気の場所を選ぶ
◎大型ショッピングモールよりも、自然のある公園や静かなレストランへ

たとえば、個室やテーブルとテーブルの距離が離れている、なども
HSPさんにとっては嬉しい環境。
賑やかな居酒屋での食事のあとには
ちょっと疲れた?と声をかけてあげるだけでも
彼女は「自分の特性をわかってくれている」と安心できます。


2. 「大丈夫?」より「どうしたい?」と聞く

HSPの人は、ちょっとしたことで疲れたり気持ちが揺れたりします。
頭の中で常に考え事をしているHSPさんも多く、
その考え事が内的刺激となって疲れにつながっている場合があり
外から見るとなぜ疲れているのかわからないこともあるかもしれません。

◎「大丈夫?」と聞かれると、気を遣わせたと感じてしまうことも
◎「どうしたい?」と聞くと、自分の気持ちを伝えやすくなる

例えば、彼女が少し元気のない様子のとき
「どうしたの?」ではなく「今日はどんなふうに過ごしたい?」と聞くと
安心して本音を話しやすくなります。


3. 急な予定変更はなるべく避ける

HSPの人にとって「心の準備」はとても大切。
環境の変化や刺激に敏感で、物事を深く考える傾向があるため
急な予定変更や予測外の出来事にストレスを感じやすいのです。

◎「今から飲みに行こう!」よりも
 「今週末、○○に行かない?」と前もって伝える

「今から飲みに行こう!」と急に誘われると、
どこへ行くのか?誰がいるのか?自分のエネルギーは持つか?
と、一気にたくさんのことを考え、脳がフル回転してしまいます。

もちろん、突然の変更が必要な場面もあるでしょう。
そんなときは「急な変更になってごめんね」とひとこと添えるだけでも
彼女のストレスはぐっと減ります。


4. 疲れているときはそっとしておく

HSPの人は、外で人と過ごすだけで疲れることがあります。
その時間が楽しいかどうかと、
身体が多くの刺激を受け取って疲れてしまうのは
全く別のこと
だからです。

◎「元気出してよ」と無理に励まさず
 「今日はゆっくりしようか」と声をかける

一緒にいても会話が少なくなる日があるかもしれませんが
そんなときは「そっとしておくこと」も思いやりのひとつです。
そっとしておいてくれたんだな、ということは
HSPさんならきっと感じ取るでしょう。


5. 感情の波を受け止める

HSPの人は、気持ちの浮き沈みが激しくなることがあります。

◎ そんなことで落ち込むの?と言わず
 そう感じるんだね、と受け止めるだけでOK

HSPの人にとって大切なのは「理解してもらえた」と感じること。
だからこそ、無理に励ましたり解決策を提示するのではなく
まずは「そう感じるんだね」と受け止めてあげるだけで
驚くほど安心します。

もし彼女が「何でもない」と言いながら元気がないときは
そっと「話したくなったら聞くよ」と伝えてみてください。
HSPの人は、自分の気持ちをうまく言語化できるまでに
時間がかかることもあるので、
「話す準備ができるまで待つ」姿勢が大切です。


6. ネガティブなことを言うときは言い方を工夫する

HSPの人は、強い言葉に敏感です。
受け取った言葉を深く処理し、
相手が何を考えているのか、どれくらい怒っているのか
などを察知するからです。
(その読みが当たっているかはまた別ですが…)

◎またそれ考えてるの? →  それ、気になるんだね
◎気にしすぎ! →  そう感じるのはつらいよね

ほんの少し言い方を変えるだけで
彼女が受ける印象は大きく違ってきます。
言うことを我慢していることも伝わることが多いので
工夫したうえで伝えることは伝える、という選択肢も持てるとさらに◎


7. 褒めるときは具体的に

HSPの人は、人からの評価に敏感です。
特に、相手の言葉の「裏にある気持ち」を深く考える傾向があるため
より具体的な褒め方をすると、彼女は安心して受け取ることができます。

◎かわいいね より 今日の服、すごく似合ってる
◎優しいね より この間○○してくれたの、すごく嬉しかった

これは非HSPさんにも共通することだと思いますが
具体的な言葉で伝えることで
彼女は「ちゃんと見てくれている」と安心できますし、
自分が大切にしていることや努力していることに気づいてもらえると
より強く喜びを感じます。


8. 一緒にいるだけでOKな時間をつくる

HSPの人は、無理に会話をしなくても
「一緒にいるだけで心地よい」と感じることが多いです。
たとえば、デート中に会話が少なくなったとき
「何か話さなきゃ」と焦ることはありませんか?
でも、HSPの彼女にとっては「言葉がなくても心地よい」関係こそ理想的。 無理に話題を作ろうとしなくても
静かに過ごせる時間があると、彼女はリラックスできます。

◎映画を観る、カフェで本を読むなど、静かに過ごす時間を大切に

「楽しいことをしないと!」と気負わなくても、二人で穏やかに過ごす時間が、心のつながりを深めます。


9. ケンカするときは、落ち着いてから話す

HSPはその処理の深さから、
一度言われた言葉を深く考え込んでしまう傾向があります。
あなたにとっては何気ない一言でも、彼女にとっては
「ずっと頭の中でリピート再生される言葉」になりやすいのです。

◎感情的になったまま話し合わない
◎いったん距離を置いて、気持ちを整理する時間をとる
◎「さっきのこと、落ち着いて話したい」と冷静に伝える

HSPの彼女とケンカをするときは、
まずお互いに冷静になる時間を作るのがポイントです。

また、HSPの人は対立=関係が壊れると不安を感じやすいので
「怒っているんじゃなくて、お互いを理解したいから話したい」
と伝えるだけで、彼女の安心感がぐっと増します。


10. 「めんどくさい」と思ったら、まずは理解しよう

HSPの人は、あなたが少し気を配るだけで、
「大切にされている」と強く感じる傾向があります。
たとえば、急な予定変更を避けたり、
ちょっとした言葉遣いを工夫するだけで安心感は大きく変わります。

HSPさんは処理の深さを生まれつき持っているため
無意識に思考がどんどん深くなっていき
自分がたどった思考を意識していないことも多いです。

どんなことを感じ、考えているのか
ふたりでゆっくり紐解いてみるのも一つの手かもしれません。


無理をする必要はない、お互いに歩み寄ることが大切

ここまで読んで
「自分ばかり気を遣わないといけないの?」と
思った方もいるかもしれません。

もちろん、HSPのパートナーも
「気にしすぎないようにしよう」と努力していることが多いですし
すべてを一方的に合わせる必要はありません。
あなた自身が無理をして疲れてしまっては意味がありませんよね。
関係を長く続けるためにも
あなたも「自分の気持ちを大切にする」ことが大前提です。

大切なのは
「お互いの違いを理解して、より心地よい関係をつくること」。

HSPの特性を知ることで
コミュニケーションがスムーズになり
むしろ無駄なすれ違いや衝突を減らすことができます。

無理をせず、できる範囲で意識してみることで
二人にとってより快適な関係が築けるはずです。

おふたりの関係を深めるひとつのきっかけになりますように!
最後までお読みいただきありがとうございます。


※パートナーとの間に人間関係的な悩みを抱えている場合は
こちらの記事も参考になるかもしれません。
もう少し踏み込んでお伝えしています。





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