沖縄県糸満市で珈琲栽培ができる。
こんにちは。
今は、家の中で過ごされる方がほとんどだと思います。
その影響なのか、noteのフォロワーの方の数が増え、一読して頂く機会が増え、とても嬉しく思っています。
ありがとうございます。
どんどん珈琲を楽しんでいきましょう!^^
今回は、「沖縄県糸満市」という地域、沖縄本島最南端で珈琲を栽培されている「赤嶺さん」の畑にお邪魔させて頂いた時のことを、まとめていきたいと思います。
※2019年6月〜2020年2月にお邪魔した時の様子です。
赤嶺さんの畑
前の記事(下記リンク)の、安里さんの栽培環境とは反対に、低地で、住宅街の中、という場所で栽培をされています。
1番は、台風の影響も避けられる場所な為、育てることができるということでした。
糸満市という地区は海人の町なので、平坦な土地が多い中、すごく貴重な場所での栽培となっています。
栽培している品種
赤嶺さんは、植えている品種の数が多く、すごく興味深いです。
品種はというと
・ムンドノーボ2号
・ブルボン種(赤嶺さんがキリマン系と仰っていたのをヒントに)
・カツアイ種(こちらも同様に)
植えている畑の面積は狭いですが、品種が豊富にあり、木の成りかたや、葉の形や色が違っていて探究心をくすぐられます。
どれがどの木なのかわかりませんが、写真をいくつか載せていきます。
奥の木が5年以上になるもので、手前の小さい木が3年目のコーヒーの木
新しく植えたカツアイ種と仰っていました。
ティピカ種にも感じますが、まだ定かではありません。
品種によって花の大きさも違っていました。
どれがどれか忘れました。^^;
カツアイ種の木の成木の新芽です。
雨の日の色がかっこいいんです。
こちらは、カツアイ種の新芽です。
カツアイ種の蕾。
ムンドノーボ2号の実。
生豆
赤嶺さんの珈琲は、全てウォッシュド精製になり、手摘みも大変なのですが、それを全て手剥きでやっているのです。
実際にやったことある人はわかると思いますが、怪我しやすくて、2度とやりたくないと思うはずです。
僕も手で剥いた事がありますが、パーチメントが爪と指の間に刺さって血を流しました。( ;∀;)
それくらい、パーチメントは硬くて剥きづらいものなのですが、精米機をまだ導入しておらず、夜な夜な剥いてるそうです。
めちゃくちゃ手間暇掛かった珈琲たちがこちらです。
ブルボン種の写真を撮っていませんでした。すいません。。。
どれもとても綺麗な表情をしていて、瑞々しさも感じられました。
こうして、品種毎に分けている事は、焙煎人、抽出人も風味を捉えやすく、畑までイメージができるので、より楽しむ事ができます。
飲んでみた
それぞれの風味を楽しんだ結果がこちら。
焙煎度は同じでカッピングした時のメモです。
右の生き物の絵は、香りの抜け方を表したものです。笑
品種によってはっきりと風味が異なるのが感じられた事に驚きました。
その中でも、カッピングした時にみんなで驚いた豆があります。
「キリマン」です。(ブルボン種)
「昆布フレーバー」と書かれているがあると思いますが、「海」、を感じる1杯になり、これは「糸満の土、特有の香り」なのではないかとイメージを膨らませる事ができました。
その香りが、他の2種にも微かに感じる事から、みんなで感動です。
この風味が、今後も感じられる事が続くと、より明確になってくるのではないかと思います。
「その土地」を感じさせるような風味
これってすごいそそられますよね!
こうした感動をより多くの人にも体験してほしく、農園に直接足が運べるイベントが開催されました。
今年の2月にCAFE MONDOORさんが主催となるイベント。
「ITOMAN ARABICA」
その模様はリンクからご覧ください。
ROKしました
僕も、イベントでROK提供させて頂きました。
その日は、ムンドノーボ2号をエスプレッソ用の焙煎して頂いたものを使用し、提供しました。
ムンドノーボ2号は、アマレロ品種なので黄色い実を付けます。
前回の安里さんの記事にも書いていますが、黄色い実は、トロリとした甘さを感じるような実です。
酸味もありますが、柔らかい酸味を感じます。
エスプレッソでは、ゼリーを口に含むような味わいを感じてもらえたら最高だなと考えていました。
焙煎されて、こんがり。
トロミもあり、豊潤な香り、クレマもたっぷり。
特別なグラスでカフェラテに。
神々しい。
もちろん、カフェラテのホットも。
画像見ながら、味や香りを想像してください。
きっと伝わるでしょう。
この美味しさ。
また、赤嶺さんの珈琲に出会えるまで、鍛えておきます。
最高に痺れる1日でした。
まとめ
糸満という場所は、僕が農業をしている場所でもあり、すごく身近な所で「コーヒー」という作物が生産されている事に衝撃を受けました。
僕も将来は、この地域からコーヒーを作っていきたいと思い、定植したばかりだったので、先輩に出会えたような気持ちになりました。
台風を乗り越え、あと5年したら、糸満のコーヒーを飲み比べる事ができる場が実現するかもしれません。
コーヒー農園といえば、ブラジルやインドネシア、エチオピアを想像し、地球を回ってようやくたどり着く場所に感じますが、近年、ここ沖縄で出会える事が可能になっています。
規模は小さい場所ですが、たくさんの希望は確実に実付き始めている環境を感じています。
もっともっと農業を頑張らねばと、会うたびに励まされます。
感謝。
そして、農園主の赤嶺さんは、「コーヒーが飲めない」のです。
写真は、赤嶺さんのコーヒーの木に鳥の巣が作られていた時のものと、僕のコーヒーたちです。
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ROKPRESSO MAGAZINE 2nd stage.
手動エスプレッソマシン「ROKPRESSO」から「ESPRESSO」を作るときに考えている事を文字にしています。 30mlの液体から生ま…
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