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【創作論】長文タイトルについて立ち止まって考えてみた。
当記事について
・カクヨムなどで公開していた作品です。
・公開から2週間を目途に有料記事に移行する予定です。
・公開から1年後以降に無料版を公開する場合がございます。あらかじめご了承ください。
・後日複数記事をマガジン形式でセット販売することを検討しております。
・こちらの欲しいものリストからプレゼントを貰うと、更新頻度が高くなったり質があがったりします。
・こちらから好きなものをお買い物をするだけでも蒼風に微量ですが還元されます。
・カクヨム版で行われていた企画に関しては現在半凍結状態となります。あらかじめご了承ください。
【以下カクヨム概要欄より抜粋】
□本稿を読む前に□
・筆者は所謂学術的な研究者ではありません。従って細かな事象や、最新の流行り廃りに関しては把握していない場合がございます。あらかじめご了承ください。
・本稿はあくまで、「遠目から見た長文タイトル」というイメージを持って書かれたものです。専門的なデータ分析などとは無縁ですのでこちらも合わせてご了承ください。
あらすじ
今、ネット上を見渡すと「長文タイトル」がとても多いように思う。
ネット上のニュース記事であれば、長々とした文章に「○○な訳」「○○した結果」などと言った「よく見る語尾」が付いたものをよく目にする。
ネット小説に視線を移しても「○○~××な件~」といった「それだけで内容が一発で分かるタイトル」をつけているものを多く見かける。
それらは作者が「読んでもらうため」にした試行錯誤のひとつであることは間違いないが、それは本当に記事/作品にとっての“特効薬”となっているのだろうか?知らず知らずのうちに“毒薬”となり、自らをむしばんではいないだろうか?
本稿はそんな疑問を、筆者なりに分析し、考察したものである。
本文
0.はじめに
自分は最近ツイッターを見ていると凄く気になることがあります。
それは「ネット記事のタイトルが似たり寄ったり」ということです。
公式以外のクライアントを使っている人だとピンと来ないかもしれませんが、ツイッター公式クライアントでは、右側の欄に(どういう選出基準なのかは分かりませんが)ニュース記事が並ぶようになっているのです。
恐らくはある程度「読まれている」記事なのかもしれませんが、自分は基本その手の記事は読まないようにしています。
なぜかといえば答えは簡単。つまらないからです。
既に知っているような事実と、時代遅れに近い常識で塗り固められた、「似非最新情報」みたいな記事が非常に多いのです。
自分の体感では特に「ハフポストジャパン」と「バズフィードジャパン」の記事が酷いイメージなのですが、それはまあいいでしょう。個人差もあると思います。
で、そんなネット記事のタイトルですが、まあ似通っています、やれ「○○な訳」とか「○○な理由」とか。
語尾に関しては多少の違いがありますが、全体を通して共通していることは「長文で記事の内容を表現するタイトル」であるということです。これらの比率が非常に多い。
あらかじめ断っておきますが、自分は何も「文字数」でタイトルの優劣が決まるとは思っていません。
後述する通り、中には「割と文字数多いのに作品のタイトルとして凄くいいもの」も普通に存在していると思います。ただ、そうでない比率が凄く多い。
そして、もう一つ問題があります。この手の「長文タイトル」の中に、良質な記事が紛れ込んでいるのです。
過去に自分もnoteの方で少し言及した(元記事を含めて本稿末尾の「参考資料」にURLを貼っておきますので、興味があればどうぞ)のですが、「オワコン化」に「4つの理由」というフレーズを含んだ記事が大変良質でした。
もっとも、記事をどう感じるかは人によると思うので、これが万人にとって良質かは分かりません。
しかし、この手の良質な記事が「無駄に長い長文タイトルの記事たち」の中に紛れ込んでしまっているのです。
木を隠すなら森の中という言葉がありますが、まさに今の状況は「良質な記事」という「木」が「しょーもない記事」という「森」の中に隠れてしまっているという状況のような気がするのです。
そこで今回は、自分が「長文タイトル」について感じていることや、考えていることをざっくりとまとめた上で、最後に「あるお願い」をしようと考えております。
まあぶっちゃけ、最後の方にある「5.お願い」だけ読んでもらえれば良いといえば良いのですが、それを考えるに至った経緯をこれから説明していくので、暇な時間にでも読んでいただけると嬉しい限りです。
それでは、「長文タイトル」についてさくっと見ていくとしましょう。
ちなみにちなみに、「0。はじめに」と「6.おわりに」以外は要点をまとめた「ざっくりポイントまとめ」を末尾につけておりますので、ご活用ください。
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