思考のパターンを増やしていくこと
この動画の「考えの幼さを治療する」というのが気になったので視聴してみた。
認知とか自動思考は、自分の気質と、経験や記憶から形成される。
●物の受け取り方(←経験により出来上がる物でもある。客観視とか、俯瞰で見る事)とか繊細さが気質
●取り込んだ情報の整理が記憶
●取り込んだ知識や情報を次に活かす、学習し重ねていくのが経験
だと。脳って複雑ね…。
これらが複雑に作用して、社会性とか協調性、対人コミュニケーションの構築となり、人とやりとりするための技術となっていく。
これってホント、なかなか具体的に教えられるものではないが、療育はこれだと思ってやってきた。
対人関係は台本通りにいかない。思うようにならないし、行き詰る。だから具体的で分かりやすい方が得意な人にしたら大変。状況を、表情を読むというやつがこれだと思う。うまくいかないから試行錯誤しなきゃならない。
大変だけど、面白い、興味深いと思う。
具体物や具体的な現象をそのまま受け取り記憶する、というのが字義通りということになる。その事象の意味や人の思いを汲み取ることが難しい。冗談が通じない。これはイメージする事と、その経験の蓄積(学習)の難しさかな。人の表情の裏にある思いや意味をキャッチしづらい。
出来上がった認知により受け取り方が悲観的だったり「どーせ俺なんか」となってしまうとマイナス思考や被害的に受け取るようになる。これはどうしても生育歴という経験が影響する。幼少期は身近な大人に十分に受け入れてもらっていなかったり、叱責され続けていると見事にこうなるのは当たり前。人格形成に影響するが、その後に出会う人の関わり方によって変わっていける人もいる。
人の表情を汲み取ることに関しては、韓ドラ見てると分かりやすいのかも、と思った。
韓ドラの役者たちの表情の表現が豊かで非常に分かりやすい。「今悲しいと思ってる」「恨みの気持ち満載」とか。特に目の演技がすごい。怒りの表現もすごくて、韓国の人って普段からこんなに怒鳴るの?まくしたてるの?って思うぐらいそのシーンが出てくる。
何故、どの部分が楽しくて笑うのか、どの部分が不快だから怒るのかという抽象的な部分を汲み取る難しさ。子ども同士のケンカでよく、「○○くんは△△が嫌で怒ってるみたいだよ」とことばを添えて仲介していたが、彼らにピンときた説明が出来ていただろうか…。
取り込んだ情報や知識を次に活かすのも難しい。
記憶したものをうまく取り出して活かす、応用していく難しさ。
忘れて無かったことになっている時もある。
記憶も点(場面)で覚えているので、線(連続したもの)にはなっていかない。学習しづらいのはここだと思う。
繊細さもあるので、注意された、怒られたという場面しか記憶していない。言われて落ち込むか、反発して怒るという反応になる。
応用や試行錯誤もイメージする力。「こうなったらこうしたらいい」とか「この人にこう言ったらどう思うかな」とか。これが他者視点に繋がる。思い浮かぶ思考の選択肢の少なさで苦労する。
軽減しながら生きやすくするために、こちらのお医者さんは「思考のパターンを増やしていく」ことを説明していた。なるほど。
相手が何故怒っているのか、どこが楽しいから笑うのか。しかしこれも千差万別であることも知る必要がある。人によっていろいろな解釈があるんだと。正解は無い。
周りの人の解釈の仕方もそうだし、自分の解釈(白黒はっきりしすぎている、0か100か)の幅も広げていけると生きやすくなる。
あいまいさ、不完全さを受け入れることだよなぁ。自分にも当てはまるなぁ。
白黒はっきりする、正解が出ると分かりやすい=安心
あいまいさ、分からなさ=モヤモヤする=不安=恐怖=自己防衛しなきゃならない
なんだ!わー書きながら合点がいったわ~((笑)
自分もこれだったんだ、と気づいた。
社会ってあいまいにしておくことで楽になることが多い。
あいまいさが寛容に繋がる。
いつも思うけど「ちょうどいい」って本当に難しい。
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