#035. それってパーソナル? もしかしてドリルをやらせるだけになってないかな。
noteをご覧いただきありがとうございます。S&Cコーチの本田です。
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私がパーソナルトレーナーとして活動し始めた大学3年(2018年)の頃に比べるとここ数年でパーソナルトレーナーや◯◯スキルコーチという方が激増したように感じます。
いろいろな方がパーソナルトレーニングをサービスとして展開し始めています。私は陸上関係者との関わりが深いですが、陸上パーソナル、かけっこパーソナルなどなどあちこちで見かけるようになってきました。ですが、同時にそこに違和感を感じることも増えてきたので今回のテーマはその違和感を書いています。
パーソナルトレーナー、そしてスキルコーチと名乗る方で、パーソナルトレーニングや練習会において特定のドリルを教えるだけになっていませんか? それはパーソナルトレーナーでもスキルコーチでもなくドリルコーチです。
さて、まずはコチラ。『パーソナルトレーニング』としてサービスを売っているにも関わらず「うちのやり方はこうです」「このやり方で今まで何人も…」みたいなセリフです。それはパーソナルトレーニングではなく、マンツーマントレーニングでしょう。パーソナルトレーニングとは、その名前の通り『特定のpersonal(個人)に特化したトレーニング』のことを指します。パーソナルトレーナーやそれぞれのコーチがクライアントのレベルや目標を考慮したうえで必ず個別にプログラムを考案し、提供します。だから、パーソナルトレーニングと謳いながら「うちのやり方」とか「この方法で」とかは明らかにおかしいことがわかるはずです。
まずは基本中の基本として、サービスの名前や言葉の意味をしっかりと使い分けたいところです。
そして次に、パーソナルトレーナーやスキルコーチが陥りやすいあるあるです。特定のドリルを教えるだけのパターンです。陸上競技の短距離走であればAスキップやらBスキップやらマーカー走やらハードルウォークやら動き作りやら…いっぱい。それを知りたいという目的できてくださっているのであれば問題なし!
それらを教えるだけで『パーソナルトレーニング』というのはいかがなものでしょう。YouTubeにいくらでも乗っていますし、Instagramでいっぱい紹介してくださっている方もたくさんいます。スキルの習得にはドリルをこなすだけでは不十分でしょう。特にオープンスキルのスポーツであればなおさら。
ドリルを習うだけならわざわざ高い料金を払わせる必要はないと思います。自分の競技人生中にやっていたものやそこで教わったものばかりでしょうし。
お客様として、1人のクライアントとして、自分のところに来てくださった方を大切に。