夫にイライラしなくなったごく単純な理由

結婚して５年。夫のことは心から愛しているけれど、イライラすることも多々あります。私が決まって夫にイライラするのは、

「夫がゴロゴロしているのを横目に自分だけが家事をしている」

という状況です。

私が洗濯物を干しているとき、たたんでいるとき、掃除しているとき、お料理しているとき…　夫が横になってスマホを見たりゲームをしたりしていると、もうたまらなくイライラします。

夫が平日お仕事に行っているときはいいのです。でも週末は、どうしたってゴロゴロしている夫が目につく。

週末はお互い「休み」という条件は同じなのに、どうして私は休めないの？家事しないといけないの？働いている私を見て、何とも思わないの？どうして手伝おうという気にならないの？

ぐるぐると怒りが脳内を駆け巡り、週末になるといつも不機嫌で、夫を見てはイライラし、負のオーラを放ちまくっていました。

自分のためにも夫のためにも、なんとか笑顔で家事ができないものか。仏教の本まで読んで悟りの境地を目指しましたが、ダメでした。

そんな私が、あることをきっかけに夫にイライラしなくなったのです。それはとても単純なことでした。

夫と私の労働時間を計算してみたのです。

私は、毎日2時間リモートワークで仕事をしていますが（障害者施設を利用）、ほぼ専業主婦です。
夫はフルタイムで働く会社員です。

私は、夫よりも自分の方が働いていると思っていました。
でも、計算してみたら…

＜二人の労働時間＞
夫（通勤時間を含む）：55時間／週
私（作業所と家事）：38時間／週

え、こんなに違うの？？

いやいや、でも年末年始やお盆休みは、夫は休みだけど私は家事してる！
一年で考えたら私の方が働いているはず！
だって家事には休みがないんだもん！

一年で計算すると・・・

夫：2,750時間／年
私：1,956時間／年

やっぱり私の方が労働時間が少ない。しかも大幅に。

私の方がずっと楽してるやん…

夫が働いていないところしか見ていないから、腹が立つだけなんだ。私が見ていないところで、夫は私より余程たくさん働いてくれているんだ。

ありがたい…

本当に現金なもので、この現実に気が付いてからというもの、私は嘘のように夫にイライラしなくなりました。

夫がゴロゴロしていても「うんうん、ゆっくり休んどき」なんていたわりの気持ちで見ていられる。家事を手伝ってくれなくても、ゴロゴロを横目にお料理していても、一切、一切気にならない。「何か手伝おうか？」などと言ってくれようものなら「うそ～いいの～～？？ありがとう！！！」と猛烈に感謝してしまいます。

だって、あなたは私より働いてくれてるんだから！

結婚してからずっと苦しんでいたことが、こんなにもあっさりと解決してしまうとは…。ほんと、こんな単純なことだったのかと拍子抜けしました。

でもこれは「子なし専業主婦」の私だけに当てはまることです。働きながら家事も育児もされている世のお母さん方は、ご主人よりもよほど労働時間は長いと思います。ご主人にイライラして当然です。怒って当然です。私にはとても真似できません。頭が下がります。

ちなみに、私が二人の労働時間を計算しようと思ったきっかけは「夫より私のほうが多く働いているだろうから、堂々と休む言い訳が欲しい」と思ったからでした。

平日、夫が働いている時間に家でおやつを食べて休憩していると、何とも言えない罪悪感があったのです。もし私の方が働いているのであれば、罪悪感を感じずに堂々と休んでいいと思える、と考えました。

まぁ、現実は違ったわけですが、それでも、私なりに家事を頑張っているのだから、堂々と休もうと思いました。

そして、仕事も家事も育児も頑張っているお母さん方は、本当にもっと堂々と休んでいい！それが難しいのだろうけれど、なんとか、なんとか、休んでほしいと思います。