ベランダの大魔神
毎年、夏にベランダでシソとバジルを育てている。
今まで何ひとつ苦労はなかったのだけれど、今年に限って次々と虫が襲ってきた。まず初めはアブラムシ。アブラムシが解決したと思ったら、ハダニ。ハダニが落ち着いたと思ったら、なんだかよく分からないちっちゃい毛虫みたいなものが出て、葉っぱを根こそぎ食べられてしまった。
超過敏で共感力の強い私は虫を殺せない。次から次へとやってくるちっこい虫たちに、私のふるふるプリンのごときハートはボロボロになっていた。
どうして今年に限ってこんな虫がつくんだろう。今まで出たことがなかったのに。
いつもの我が家のベランダにあって、今年はないもの…
ローズマリーだ。
今までずっとローズマリーがいてくれたけれど、冬に枯らしてしまい、今年は置いていなかった。もしかしたら、ローズマリーが虫よけの役割をしてくれていたのかも。
早速、立派な株を買ってきて、シソとバジルの間に置いてみた。
それから3週間。今のところシソもバジルも虫がついていない。一旦は虫にやられて情けない姿になっていた子たちが、ふさふさと息を吹き返してきた。
この先も虫が出現しなければ、ローズマリーがわがベランダの大魔神ということになる。私の虫との闘いにおけるゲームチェンジャーだ。
私の心に平安をもたらしてくれたローズマリーちゃん、ありがとう!これからもよろしくお願いします!