邦ロックの歌詞に出てくるクズ男にフォーカスする【③ ドラマみたいだ】
文学フリマ東京38、もう明日ですってよ。
しつこいようだけど短歌ユニット「浦桐創と由良ゆゝ子」、出展します。クズにまつわる短歌集出します。その名も『Quzu』。せっかくクズの本を出すので、もう一つくらい(と言いながら多分文フリ後も続けていく)、クズが出てくる邦ロックを取り上げておきたい。
勢いで書いているので、読み難かったらごめんね!
そんなわけで三曲目。My Hair is Badの『ドラマみたいだ』について思ってることを書いていくよ! あくまで個人の感想だよ!
先日観たライブで、椎木さんはMCだか演説だか、或いは個人個人に話しているつもりなのかわからないけれど、叫ぶような熱い言葉を延々と話されたのね。椎木さんは好き勝手にやっているふうに見えて(見せて?)いながらも、椎木知仁であることに、My Hair is Badを心のよすがとしている人に対して一生懸命なのだろうなとワイには受け取れた。もう単純な言葉でしか言えないがすごくかっこよかった。何が言いたいかって言うとワイはマイヘア が大好きである。なのでこれから出てくるクズへの言及はマイヘアに向けたものではなく、世界のクズさんたちに向けて言っていると思ってほしい。そもそも反論というより「あるある」のつもりで書いている。
マイヘア の中でも謎に中毒性の高いこの曲。
クズレベルが高すぎてクズスカウターが破裂しそうだ!
女々しさと放っておけなさと可愛らしさと、好きなことには時間費やしそう感。これはあれですね。ダメ紳士製造系の婦人の多くの方が放っておけなくなってしまうタイプですね。ワイはマイヘア 大好きなので、クズとかダメ男とかいろいろ言っているけれど、本当にディスってないよ(ニ回目)。
では、歌詞から抜粋していくンゴ。
「誰かに愛されて誰かを愛している
何かに気付けなくて何かを傷つけてるそれだけなんだ」
ワイの持論なんだけど、ワイの見たことあるクズの脳って「それだけ」「仕方ない」「だって」「いつか」「無理」「面倒くさい」「約束はメモ書きみたいなもん」の占める部分が他の人より多いと思ってるのね。そういうキャラ設定みたいなものが見事に現れている。無論、クズも千差万別。こういう系統ではないクズおるけどね。なんなら、距離感バグり系、無気力系、モラハラ系、DV系を混ぜ合わせたキメラみたいなやつもおるけどね。
「ババ抜きで言うと俺だけがババになって残って」
曲中では、主人公のお友達がパパになったりで主人公は残りものみたいになるわけです。何という自業自得。だって、ちゃんとするつもりないんだもの。
「君の不安も不満も全部読んだフリする既読スルー」
わかる……。こういう人たちに不満を訴えると何かと逆効果です。離れていきます。いっそ離せ、世界のみんな! 軟弱そうに見えてもそいつ、女人を喰い殺すために人里に下りてきた鬼だぞ!
「裏切って、会って、ヤって
もう切るとこないから表も切って
でもそれでもなんだか大丈夫だって思ってた」
大丈夫なわけないじゃない。この手のメンズの沼に落ちた女の人たちを説得したところで彼くんを嫌いになどなれないと思うのですが、ワイの場合は冷めた後に残ったものは物騒なお気持ち、呪いや傷、大切な時間を失った悔しさだけだったんだよね。とても後悔している。
あなたのその「私だけは彼くんを誰よりも愛している」というその気持ち、愛じゃなくってヤバめの新興宗教かもしれないよ。
散々なことを言っているけれど、ここから先はワイが胸を打たれた部分。
「君と行った夜の校舎怖くなって手を握って
そしたらちょっと可笑しくなって
ドラマみたいだってなんか思った」
「離れてしまうと泣いた三月
電話の内容、貰ったボーダー」
いいっすね。夜の校舎入ったことないけど、チェンソーマンのデンジとレゼみたいで憧れますね。
それからね、なんかこう思い出の出来事や物の羅列がワイは歌詞でも小説でも詩でも好きでね。胸が苦しくなっていく感じがとても好き。
「君にずっと甘えてたんだ
わがままで あのままで」
エケチェンじゃないんだから、ちゃんとしてほしいわよね。もしこれを読んでいるクズ男さんがいたら、異議申し立てしたくなるかもしれんけどね、心の中の調停員呼んできて心の中でやってね!
ワイは自称『クズへの造詣が深い人間』なので、もしクズについて悩んでる人がいたら、ワイがどしたん話聞こかしてあげる。でもワイも色恋はともかく、人間としてはクズめだよ。
最後に告知です! 文学フリマ東京38、いよいよ明日です! 遊びに行かれる方、出展される方、我々チラ見してフリーペーパー持って行ってくれるだけでも歓迎なので、何卒お立ち寄りください……!
よろしくお願いします!!