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【イベントレポート】約40名が参加! 第4回ソトナカ交流会
こんにちは。ソトナカプロジェクトの東です。
中途採用をきっかけに、新卒・中途を問わず誰もが活躍できる霞が関を目指して活動中の私たち。今年1月以来の第4回交流会を9/27(金)の夜、霞が関近くの官民共創HUBにて開催しました。
各府省のソトナカ人材(中途採用で霞が関に入った職員)や新卒からの生え抜き職員、各府省の人事担当者のみなさまなど計40名強の参加者のほとんどが中締めの時間を過ぎても会場に残って熱く意見交換をする様子があちこちに見られ、大盛況の会となりました。
第1部では各省の好事例を紹介!
今回は、国土交通省と農林水産省の人事担当課でともに中途採用に最前線で取り組まれている西山さん(国交省)、横山さん(農水省)にお越しいただき、それぞれの省の中途採用を巡る状況についてお話しいただくとともに、中途採用の促進のための施策、中途採用者のさらなる活躍に向けた工夫などについてお話しいただきました!ここでは、その一部を紹介します。
※ゲストの詳細なプロフィールはこちらを御覧ください。
国交省のココがすごい!
▶▶「採用」と「定着」の両輪を強化!
国土交通省から、人事課で経験者採用を中心に担当されている西山さんにお話しいただきました。
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国交省では、「採用」と「定着」の両輪を強化しています。求職サイトなど民間転職サービスを利用するとともにSNSを活用してPR。この効果はてきめんで、応募者数は最大5倍程度にもなったとか(!)
また、公募の回数を従来の2回から4回に倍増。昨今、民間企業でもよく見られ、もはやスタンダードになった感もある「通年採用」をほぼ実現している形になっています。中途採用者の応募意欲を逃さない意気込みが感じられますね!
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定着のための取組も充実しています!入省直後、右も左もわからず、何が分からないかも分からない中途採用者のために、最初の一週間の過ごし方のサンプルをつくり、受入課に配布しています。それにとどまらず、メンターを目的別にダブルで配置したり、経験者採用職員向けの研修(二泊三日)を新設したりしています!
交流会当日はちょうどその研修が終わった日だったそうで。内容を聞いてみると、これがかなり実践的で一同驚きました!経験者採用者からの希望を元に設けられた「国会答弁作成演習」では、架空のシナリオをもとに、「問取り」(質問者に質問を聞き取ること)のロールプレイまでしているのだそうです!
加えて、答弁作成の実習も行われ、国交省の政策への質問に、大臣が答弁するケースや担当局が答弁するケースなど実際にありそうなパターンを作り分けるという充実ぶり。確かにこの演習を受ければ、どのように答弁を作れば良いのかといった知見をスピーディに身に着けることができそうですね!
そしてこの話を聞いている参加者から、これは新卒生え抜きの職員にとっても、非常に有用なのではないか、との意見が。まさにそのとおりだと思います!この取組が契機となって新卒生え抜き職員にも同じプログラムが提供されれば、省全体としてのパフォーマンスは一層向上するのではないでしょうか。中途採用の推進を契機とした取組の好事例ですね!
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農水省のココがすごい!
▶▶霞が関の中途採用のパイオニア的存在!
続いて農林水産省から、秘書課で新卒採用・経験者採用を担当されている横山さんにお話しいただきました。
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農水省は、なんといっても霞が関の中途採用のパイオニア的存在!中途採用者で審議官級(民間でいうと執行役員のようなイメージ)になった人もいるのです。霞が関の多くの府省がまだ手探りで中途採用を行う中、すでにキャリアの積み方の参考になるようなロールモデルがいるということはとても頼もしいですね。
そして、能力・実績主義でどんどん登用。能力のある人には柔軟な人事配置を行い、実力を発揮できる環境が整っていることも非常に魅力的。実際、中途採用で入省して3年で局の総括補佐(部局内の政策を横断的に見渡すキーパーソン)になった人もいますよ!
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また、古くから中途採用を行っている農水省ならではのことですが、農水省では「中途採用者がいることが当たり前」であり、いい意味でお客様扱いしない組織文化が定着しています。
これは「中途採用者を放任する」という意味では全くありません。心理的安全な環境につなげるメンター制度、「同期」のつながりの醸成、人事による定期面談の実施、中途採用者同士のネットワーキングなど、充実した取組の上に成り立っている組織文化なのです!!とても一朝一夕にはできないことですね。今後、取組のさらなる深化に期待大です!
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第2部は自由な交流会
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続く第2部では、ソトナカ人材も生え抜き人材も混ざり、軽食を取りながら交流会を開催しました!
「働いていて、霞が関の仕事の意義を感じるのはどんな時ですか」
「霞が関に入ったときにここが変だと思いませんでしたか」
「うちの省でも、この取組をやってみようと思います」
といった話題にあちこちで花が咲き、あっという間に中締めの時間になりました。
こんな嬉しい一言も・・
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中締めはこのソトナカ交流会の常連の外務省人事課の森田さんにしていただきました。なんでも、このソトナカ交流会やソトナカプロジェクト主催の各省人事担当課の交流会を通して得られた情報をもとに、既に外務省でも実現した取組がいくつもあるのだそうです。中央省庁間での切磋琢磨につながっているという声を聞くことができ、ソトナカプロジェクトとしても非常に嬉しく受け止めています!!
今回、取組をお話しいただいた国交省や農水省ではかなり中途採用に注力されている様子がうかがえましたが、霞が関全体としては、中途採用はまだまだ模索段階だと思います。
それだけに、私たちソトナカプロジェクトとしても、今回のように好事例を霞が関の府省に横断的に共有しつつ色々な立場のかたが自由に意見を交わし、互いに気づきを得られるような場の重要性を再認識しました!
霞が関の中途採用推進を契機として、新卒も中途も関係なく、霞が関で働く誰もが活躍できることを目指して、ソトナカプロジェクトは今後もこうした活動を続けていきたいと思います!
ご関心をお寄せいただいた皆様の御参加をお待ちしております。
ソトナカプロジェクト 東