朝礼のやり方【報連相特化】

店長や管理職で着任した際に、店舗毎の違いを感じる一つが朝礼ですよね?

目的毎に違いがあって良いと思います。

ただし、ここでは報連相が出来ない店舗で、どのように朝礼をするかの相談なので、その点に重点を置いて書きます。

結論から、目的を考えた事が無い、目的の無い朝礼であれば無くても良いです。

人件費の無駄です。

一人でやる朝礼は無いので、複数人×時間単価×365=合計金額 が、算出されます。

人件費の無駄を省きたければ、毎日の朝礼を無くして、アルバイトの出勤を15分ズラせば、それだけ人件費の節約になります。

なので、毎日朝礼の必要性を考えて下さい。

連絡事項だけであれば、グループラインのノート機能等、読んで把握するだけのツールを使えばいいでしょうでしょう。

SNSなど個人情報が気になると言うのであれば、紙を一枚タイムカード付近に置いておけば読めます。

一人がアップすれば全員見る事が出来る。
経費削減と情報共有が行えます。

その他にも
身嗜みチェックは毎日する必要は無い。
そもそも、朝一出来てても休憩や業務で乱れるもの。
ホールで常に相互確認の体制が出来ていれば、その事だけに時間を割く必要は無い。

お互いのコミュニケーション向上の為だったり、ロールプレイングなどの訓練の時間に費やしている店舗もあると思うが、それを朝一の時間に取るのはお勧め出来ない。

だったら業務終了後、終礼で15分設ければ良い。その方がその日の実例を元によっぽど実践的な事が出来る。

朝はお客様を迎え入れる大切な時間。

だからこそ、時間があるのであれば、お客様の為に時間を使って行きたい。

あくまでも、ここまで書いている朝礼は、部下が報連相が出来ない事を課題としている店舗での話なので、活力が無い、朝から元気を出して行きたい、アルバイトが社員の言う事をきかない、モラルが崩壊しているなど、別の問題を抱える店舗はまた別の朝礼のやり方があるので、上記でお勧めしないと言う事をおすすめしたりもする。

それを踏まえて無駄な朝礼は必要ないという事を理解して欲しい。

出来た時間で是非【ミーティング】をやって欲しい。

日本語で言うと【打ち合わせ】【会合】【審議、施策など】を集まって行うという事。

ここまで読んで “うちでやってる朝礼と同じだよ” という方は報連相になんの問題も無いと思う。

それでも問題がある場合はミーティングの内容だろう。

ミーティングで一番大切な事は【必要な内容をしっかり連絡する】という事だ。

私は様な業種の朝礼や、ミーティングに参加させて頂いた経験がある。その経験から結果、一番参考になったのは、やはりと言うか【ナースステーション】のミーティングだった。

引き継ぎミスや連絡ミスが有れば大変な事になる。

その緊張感が他とまるで違った。

パチンコ店のミーティングを見ると、結構いい加減な姿勢で聞いている。

メモ帳や筆記具を出さない環境をよく見かける。

“どうしてメモを取る必要があるのか”

という質問にも沢山答えて来たが、私がやるミーティングでは【大切】で【絶対に忘れられない】内容を伝えるから記録をして欲しいと必ず伝える。それでも納得出来ない人はいる。

“私は忘れない”

そういった人に対しては

【私が伝えた内容に関しては、私が居ない場合、次はあなたが主となって連絡を行って欲しい】

“どうして私が社員でも無いのにそんな事をやるのか?”

【お客様から見たら、社員でもアルバイトでも関係無い。お店にとって、お客様にとって重要な事だからミーティングで連絡を行う】

【あなたが一人で仕事を行っているというのであれば、勝手にやれば良いが、それぞれの仕事があって店は運営出来ているから、連絡事項に関して社員だからアルバイトだからとかは関係無い】

これらの事を付け加えて説明する。

最初の間は慣れてなくて漏れがあったり、時間がかかったりする。

しかし、ナースステーションでの引き継ぎはリズミカルで次々に必要な情報が飛び交い、短時間で完結する。

最初から出来ていたわけでは無い。
繰り返し行う事でその様に上達するのだ。

そこまで上達出来れば報連相が機能していないなどという事は無い。

それらを踏まえてミーティングの中身として重要な事を①〜④にまとめると

①代表者(店長や社員)がミーティング前に必要な情報をまとめておく
必要な情報とは
【今日やる事】
【誰に何の仕事があるのか】
【期日と進捗の確認】
【新たな仕事の割り振り】
【引き継ぎ事項】

②代表者側からの連絡事項が終わった後に、全員に報告相談の発言をさせる
“何も無いです”は無くす。
何も無いと言う人には、今日一日何か無いか考えながら、記録しながら(メモ帳)仕事をする様に伝える。指導する。

例として
「〇〇をよく打つお客様の名前は〇〇さんと言います。最近娘さんが結婚して家を出て寂しがっているので積極的に声をかけて寂しく無い様にしてます。皆さんからの声掛けもあったらもっと喜ぶと思うのですがどうでしょうか?」

「新台の〇〇の椅子の背もたれが悪いので新台なので、すぐ終わるので良かったら違う台と変えても良いですか?もしくは、新しい物が有れば交換します」

「最近〇〇の銘柄のタバコがカートンで良く出ます。多めに発注するか、カートン出しを止めないと週末には無くなるかもです」

など、現場からの情報はいくらでもあるだろう。

【必要ないと思ったので言いませんでした】
【忘れてました】

この2つが報連相が出来ない主な要因だと考える。

なので、些細な事でも考えならが仕事をして、それを発言させる環境を整える事が大切なのだ。
だから、全員に発言をさせる。

①②が出来るだけで、報連相は大幅に改善される。

③椅子に座ってテーブルを囲んでやる
これは、物に何かを書くという行為にはこの姿勢が一番適しているからだ。
授業を受ける環境では必ずテーブルと椅子が用意されている。
立っていたら効率が悪いのだ。

④ミーティングに時間を割く
長ければ良いという事では無い。
必要であれば10分で終わらせず、30分でも60分でもミーティングに時間を割く必要がある。
今まで“人件費の無駄”という事を何度も言って来たのに、矛盾していると思うかもしれないが、必要な事に必要なだけ時間を割く事は無駄では無い。
むしろ、無駄な意識があるのであれば、如何に短時間で完結に行うのかを考えて欲しい。
話をする速度に関しても、メモを取る速度に関しても速度を上げる事が出来る所はとことん急ぐ。
代表者は連絡事項を重要度と人毎に分けてしっかりまとめておく。

それでも、報告連絡に関しては省略せずにしっかりと伝える。

逆に時間を割いてはいけない内容は、質問や相談に関して議論をするという事。
一呼吸で結論が出ない場合“保留”という言葉を使い検討する時間を設ける。

ミーティングに参加する者には“保留”という事に対して嫌悪感や不信感を抱かない様に事前に指導しておく必要がある。

そもそも現場の判断でYES•NOが出ない事もある。

価値観や宗教観、倫理観など答えが複数あり結論を出し難い事もある。

それらの事に時間を割いて良いタイミングでは無い。

あくまでも、ここで行うミーティングは【必要な事】を【全員】が【全員】に共有する事なのだ。
その日一日の業務が無駄なく、漏れなく適切に行われる様にする為のミーティング。

なので、ミーティングを運用する代表者はそれなりの訓練を行う必要がある。

本来そこが出来てから管理職や社員になって欲しいと思う方もいるかもしれないが、現状がそうで無いのであれば、そうなる様にする必要がある。

これが報連相の第一歩だ。

挨拶や声出し、企業理念の唱和など、目的に沿って手段として取り入れる事は大変に重要な事だが、報連相が出来ないで悩んでる店舗で、今の朝礼が惰性や形式的に行っているのであれば、ミーティングに切り替える事を私は勧めます。

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