ラジオ愛
質問箱っていうのをやっているんですが、こんな質問をいただきました。
いつも思うんですけど、誰が質問してくれたんでしょうか?
僕のプロフィールには
米国公認会計士 アメリカ在住17年。思い付いた次の日にハワイ移住。 ビジネス、海外キャリア、ライフスタイル、子育て、ハワイなどについて、ツイッターとnoteで発信します。
って書いてあります。
アニメでいじって欲しい雰囲気は出してないんですが、何で好きなアニメについて聞こうと思ったのか謎です。
逆に会計士試験の受かり方とか、交際費の税控除額とかガチな質問もらっても困るし、こういう気楽な質問はありがたいです。
これはあれだな。
誰も質問してくれないと僕が可哀そうだから、運営が気をきかせてあたりさわりのない質問を適当に送ってくれていると見た。
かたじけない。
好きなアニメはありますかって質問だけど、たくさんあります。
アニメは大好きです。
日本でやっているアニメは、ほぼリアルタイムで見ています。
おそらく著作権的にアウトであろう広告がポンポン出てくる怪しいサイトで、旬のアニメをチェックしています。
この頃のお気に入りは、「波よ聞いてくれ」というラジオを題材にしたアニメです。
これは原作の漫画があるんですね。
知らなかったです。
今は第3話くらいで、毎週楽しみにしています。
ラジオが題材の作品ってありそうであんまりないですよね。
そもそもラジオって古いというか、ストリーミングサービスとかポッドキャストとか新手のメディアに押されているイメージありますよね。
このタイミングであえてラジオを題材に取り上げるあたりに、作者のこだわりが感じられます。
ラジオの歴史って意外と古くて、一般に普及したのは大正から昭和の初期の時代。
だいたい100年前からあるメディアです。
当時はまだテレビもなかったわけで、当時はラジオが最新の情報メディアだったわけですね。
その後、テレビが登場し、インターネットが登場し、SNSが登場し、ラジオを取り巻く環境は、100年かけて大きく変わってきました。
テレビの登場で音声に画像が付加されて、終わると思われていたわけですが、ラジオはしぶとく生き残っています。
音声メディアのニーズは、いつの時代も変わらないのですね。
最近の変化としては、トークと音楽というラジオの2大要素が、音楽ストリーミングとトークのみのポッドキャストに分かれて特化してきたことだと思います。
これはトークだけを聞きたい人と、音楽だけを聴きたい人には、それぞれ便利なものです。
でも、ラジオのようなライブ感のある生の音声に、DJの選曲による音楽という組み合わせは、今でも魅力あるコンテンツです。
僕は中学高校と、ラジオを聴いて受験勉強をしていた口です。
赤坂康彦のミリオンナイツからのジェットストリーム経由オールナイトニッポンは、平日の黄金ルーティーンでした。
中学生の僕にとってラジオを聞く時間は、新しい世界を知るワクワクであり、聞いたこともない音楽を聴ける貴重な情報源でした。
高校生になって部活動を選ぶとき、僕は迷わず放送部を選びました。
宮城県の高校の放送部は、仙台FM(現Date FM)内で「飛び出せ高校生諸君」というラジオ番組を担当することができるのです。
当時は、平日の朝6:00-6:25の25分枠でした。
一年に2-3回担当が回ってきて、平日の放課後に番組を収録しました。
一般人がラジオ局の中に入ることはないし、自分の声が公共の電波にのってスピーカーから聞こえてくる経験もなかなかできません。
あれは本当に貴重な体験だったなぁ、と今でも思います。
高校生なので、話す内容はとりとめもなく、くだらない内容でした。
放送部の先輩が、二人で20分間ヘビーロックについて熱く語り続けたのは伝説の回だったし、どこかの高校の一人しかいない放送部員が一人で20分間語り続けた回も感動ものでした。
番組は、最後に出演している高校生の選曲した曲が流れて終わります。
選曲は、部の中でも特に音楽にハマっていた僕が担当していました。
高校で音楽にハマっている生徒が選曲する曲は、まあマニアックです。
我が高校が担当する「飛び出せ高校生諸君」では、朝の6時過ぎに洋楽のヘビメタやパンクロックのインディーズ曲が流れました。
宮城の朝を、さわやかに彩るひとときでした。
僕の秘かな夢は、小さなラジオ局を立ち上げて自分も番組を担当することなんですが、今のところ実現していません。
というか、ラジオを取り巻く環境が変わりすぎてしまって、今さらラジオなってと思っている自分もいます。
僕がニューヨークでお世話になった人材会社の社長さんが、数年前にさくらラジオというインターネットラジオ局を立ち上げました。
在米の日本人向けに、アメリカの情報を日本語で発信するラジオ局です。
僕の夢を知り合いに先に実現されていて、実はちょっと嫉妬しています。
アメリカの情報を音声で知りたい人や、日本語のラジオに飢えている人には最高なので、チェックしてみてください。
僕が聴いていたラジオが、これからもそのままの形で残っていくかどうかはわかりません。
でも、人の声だけを聴く音声メディアは、今後も廃れることはないだろうと確信しています。
以前に、音声メディアの発信者と受信者の距離感について書いたことがあります。
視覚情報の無い音声メディアには、独特の距離感があります。
これは今後もメディアの聖域として変わらず存在し続けていくはずです。
この頃は、ラジオ局なんか持っていなくても、個人が自由に動画やポッドキャストを発信することができます。
僕の夢は、意外と簡単に叶うんですよね。
そのうち挑戦してみようかな。
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