息・食・動・想 -息(呼吸)-
私の中の整理として。
呼吸は生きていくうえで必要不可欠な営みとされる。
その呼吸にはいくつかの役割がある
・酸素を吸収し二酸化炭素を排出する生命維持。
・瞑想などの精神面の安定をもたす呼吸法。
・気持ちを落ち着かせる深呼吸。
・ストレッチとしての役割
など
健康のためにも様々な呼吸法や考え方が存在するのだが
興味深いのは、呼吸に限ったことではないが常識がくつがえされることがあることです。
今まで良かれと確信していたことが、実は、、、
困惑すると同時に結構ワクワクしてしまいますよね。
その中に数年前に読んだ本がある。
『人生が変わる最高の呼吸法』という本で
-深呼吸はからだに悪い-という項目を読んだ時、
私自身「え?」と感じたことを覚えている。
私は単純に深呼吸をすると気持ちも良いし、血中の酸素濃度上がると学んだことがある理由でからだに良いと思っていた。したがって、本屋でこのタイトルが目に入った瞬間手にとっていた。。。(キャッチコピーにまんまと、、、 笑!!)
この本から読み解ける深呼吸がからだに悪いという言われる理由
・深呼吸するとその分血中の酸素量が増えると一般に浸透しているが、
実際は増えない。
・血液は酸素がほぼ飽和状態にあるため、酸素をそれ以上送り込めない。
・呼吸で大切なのは酸素ではなく二酸化炭素で呼吸の目的は二酸化炭素の排出。
・血中の二酸化炭素が減ると、からだに酸素がいきわたらない状態になる
・深呼吸時は吸い込む量も増えるが、吐く量も増える、
これにより体内の二酸化炭素が減ってしまう。
・酸素が結びつく二酸化炭素が減るので、体内に十分な酸素が行き渡らないetc
ということ。
ただ私としては、深呼吸をするとリラックス効果があるのは体感しているし、大量の空気が入ることによってのストレッチ効果も感じている。
瞑想に関しても、この本によるとインドは浅い呼吸、欧米のヨガは深い呼吸を推奨するなど違いがあるため一概には言えない。
このように健康やパフォーマンス、リラックスなど目的が異なる時は
分けて考える必要があり、100%とされない限りは自身のからだで確認することが重要になってくる。
何にしても、私は呼吸に意識を向けるときは頑張る呼吸ではなく、心地よさを感じることが大切と思っている。
先ほど紹介した本には、パフォーマンスをあげる呼吸法や体内酸素レベルテスト(BOLT)の方法や活用法なども書いてあるので興味ある方は是非読んで見てください。
操体法では
操体法では腹式呼吸が良いとされ、
ゆっくりとした呼吸を心がけ、身体に染み渡るイメージで行うと説明したりする。
仰臥位で膝を立てて最初にお腹を凹ませながら息を吐き切る。
吸う時は鼻から自然の流れで吸い込む。1分間に2・3回できるように。
これも心からだをリラックスさせる呼吸法。
呼吸が浅いと重心が安定しない、つまり落ち着いた呼吸を心がける。
そしてアプローチ時には「呼気は部位に息を通す」「抜けるように」とフォーカス付けにも利用する。呼気を細く長く通す時もあれば、フワッと覆うようにすることもある。感覚を大切にする操体法においては現状のからだに適った動きを引き出す表現の一つでもある。
大きく分けて腹式呼吸と胸式呼吸がある
これはどちらが良いということではなく、どちらも大切な呼吸法である。
例えば動きを伴うトレーニングエクササイズなどの場合は、胸式呼吸をすることで交感神経優位となり、筋肉も適度に緊張し良い負荷となる。ピラティスなどでは胸式呼吸をメインとして行う。
瞑想など、リラックスすることにフォーカスするのであれば、腹式呼吸を意識し副交感神経を優位にすることが適していると言える。
呼吸の最低限のルール
呼吸は口ではなく鼻で行うことが大切ということ。
鼻呼吸をすることは、広く広まっている知識であるので詳細は割愛しますが
私自身も昔口呼吸をしていて、鼻呼吸を習慣付けるために、就寝時に口にテープを貼ったりしたことを覚えています。(実践される方は、完全にふさがないように注意してください)
口呼吸は免疫力を下げるしデメリットだらけなので、鼻呼吸をしましょう。
呼吸は必要不可欠なものである。
当たり前ではあるけれど、それゆえに多くの可能性を感じます。
sotai therapy のHPはこちら