日本とスペインのコントロールの違い
サッカーにおけるテクニックについては個人で行う個人テクニックと集団テクニックが存在します。今回は個人テクニックのコントロールについて紹介していきます。
そもそもテクニックとは何か?
これの答えとしては、ルールで許されている身体部位でボールを扱う全てのアクションのことです。ドリブル、コントロールだけでなくシュートやパスなどもテクニックに分類されます。
その中で個人テクニックとは何なのか?
個人テクニックとは、1人の選手が、最大限・効果的に局面を完結しながら、自分のためにボールを保持しながら展開を可能とするプレーのことです。
なんだか難しい言葉ですね・・・・・
要は自分1人で完結してしまうプレーのことです。そのため、パスなどの2人目が関わるようなテクニックは個人テクニックは分類されません。
例としては、コントロール、アビリダッド・デストレサ、コンドゥクシオン、ゴルペオ・コン・エル・ピエ、ゴルペオ・コン・ラ・カペサ、レガテなどがあります。
(勉強のためスペイン語の用語をそのまま使わせていただいていますが、改めて全て紹介していきますのでご理解のほどよろしくお願いします。)
本日はこの中のコントロールについて紹介していこうと思います。
スペインにおけるコントロールの概念としては、すぐに次のプレーに移ることができるように適した位置に適した状態でボールを置くアクションのことです。
日本でいうトラップと同じなのですがスペインにおいてはこのコントロールをさらに細分化しているようです。コントロールを3種類のコントロールが含まれるクラシックコントロールとコントロールオリエンタードに分けています。
クラシックコントロールとはボールに対し方向づけがないものです。そのため、コントロールの後にさらにボールを運ぶなどのプレーが要求されるコントロールです。
クラシックコントロールの種類は以下の3種類です。
・ストップコントロール
・セミストップコントロール
・クッションコントロール
まず初めに3種類のクラシックコントロールについて紹介していきます。
1つ目がストップコントロールです。ストップコントロールは足裏を使い完全にボールを止めるコントロールです。足裏で完全にボールを止めるコントロールであるためプレスピードが遅くなってしまうコントロールです。
2つ目がセミストップコントロールです。セミストップコントロールは、体のあらゆる部位を使ってボールをとめるコントロールです。この時に、ボールは完全には静止していません。一般的な対面のパス練習で用いられているのがこのセミストップコントロールです。
3つ目がクッションコントロールです。クッションコントロールはボールの勢いを完全に吸収するトラップのことです。当てる瞬間に当てる部位を少し引くことでボールの勢いを吸収したコントロールがしやすいです。
最後にコントロールオリエンタードについて紹介します。
コントロールオリエンタードは、次のプレーを考慮した体の部位、方向づけ、場所に行われる1タッチのみのコントロールのことです。
このコントロールでは自分自身やチームを優位にすることが可能なコントロールである。
クラシックコントロールとコントロールオリエンタードの最も大きな違いは次のプレーを考慮しているかどうかという点です。
続いて良いコントロールの原則について紹介していきたいと思います。
良いコントロールはボールを受ける前に自身と相手選手の位置の確認などの情報を基に考え、ボールに寄り、確実に行うことのできる体の部位でリラックスして1タッチで適した場所に置くコントロールです。
良いコントロールをするための要素
・バランス
・自分が思うように体を動かす力
・ボールと相手に対する注意力と洞察力→相手をよく見ておくこと
・筋肉や関節の柔軟性
練習をする時のポイント
・何回も練習する。
・利き足だけでなく逆足や体の様々な部位を使って練習する。
・より実践に近い形で練習を行う。
・様々なシチュエーションで練習を行う。
コントロールについては、カテゴリーが上がることに重要になるとわかるものです。案外、小学生だとコントロールが上手くなくても身体能力などでカバーできてしまいます。そのため、大人になってから通用しなくなってしまうものです。そのため小さいうちから、完璧にできなくともこのような次のプレーを意識したコントロールを習慣化することが大切ではないかと考えました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?