なぜなぜ期に対する保育士の対応法
僕は普段保育士として仕事をしている。
今回は2〜3歳頃から始まる「なぜなぜ期」について書いていこうと思う。
そもそもなぜなぜ期とは何か。
なぜなぜ期とはすべのことに関して子どもが「なんで〇〇なの?」と質問をする時期のことだ。
大人が朝急いでいる時「なんで急いでるの?」
道にある石を見つけて「なんで石があるの?」
死について「なんで死んじゃうの?」「死んじゃったらどうなるの?」
など些細なことから大人でもわからない哲学的なことまで質問は様々だ。
僕も保育士として働く中で様々なことを聞かれる。中には答えられないような難しい質問もあり、1年目の頃はどのように答えたらいいのか悩んだこともあった。
だが、僕も保育士4年目になり、なぜなぜ期に対して自分なりの答え方を見つけた。
その1「先生もわからないから一緒に調べてみよう!」
1つ目は「先生もわからないから一緒に調べてみよう!」というものだ。
僕がこの言葉を多く使いのは自然物、植物や昆虫、動物についての質問の際に多くつかう。
散歩などで、見たことのない自然物を見つけると子どもは必ず大人に「これ何?」と質問をする。
だが、保育士といえども知らない花や植物は数多くある。
そんな時には、その花を写真に撮ったり、持ち帰ったりして保育園にある図鑑や絵本で同じものがあるのか調べ、名前や咲く時期などを調べる。
もちろん子どもによっては、調べたい物の存在を忘れてしまう子もいるが、ハマる子はお迎えが来るまで、ずっと図鑑を見ている子もいる。
発見した物にハマった子を中心にクラスの子ども達に花や昆虫が広がり、散歩の目的ができたり、季節の制作として画用紙で作品を作るなど、様々な方向に繋がっていくこともある。
その2「なんでだと思う?」
2つ目は「なんでだと思う?」というものだ。
「なんでだと思う?」は一見放任しているように感じるかもしれないが、なぜなぜ期は僕が思うに子どもの思考力にすごくいい刺激がある時期のように感じる。
なぜなぜと疑問も持ち、それを大人に聞く以外で解決する方法が自分で考えてみるというものだと思う。
だからこそ、あえて「なんでだと思う?」と聞くことで、子どもが自ら考えようとする機会を作っている。
結果として答えが分からず再度質問があった時には、どんなことが思いついたのか聞き、考えたことが素敵なことであると伝えている。
そして、最後はその1で紹介したように大人と一緒に調べたり考えたりするようにしている。
最後に
なぜなぜ期とは子どもが自立に向かい、世の中のルールや秩序を学んでいく大切な時期だ。
だが、その反面近くにいる大人は沢山のことを聞かれて心に余裕がなくなってしまう瞬間もあるかもしれない。
だからこそ、今回紹介した2つの方法を使い分けて欲しい。答えられないような難しい質問やどうしても手が離せない状況の時には、「なんでだと思う?」
時間や心に余裕がある時はたっぷりと子どもと関わり、一緒に調べるという
コミュニケーションと心のスキンシップを取っていって欲しい。
安心できる大人と一緒に何かに取り組む事が、子どもの成長には大切なポイントになると僕は考える。