今週の1冊『行動経済学の使い方』
今週の1冊とは、高2から高3の夏ごろまで、自分の手帳に作っていたコーナーです。大学生になり、手帳が学校支給のものから市販のものに変わり、書くスペースがなくなってしまったので、ここに残していこうと思います。”今週の1冊”と謳っていますが、気分屋なので週2冊になったり0冊になりますがご容赦ください。
このnoteは完全な独断と偏見によるものです。
本のリンクを乗せておきます。気になったら是非読んでみてください。「そういうことだったのか」と驚いてしまうかもしれません。
「とは」ではなく「使い方」
この本は行動経済学とはどのような学問なのかを知るためのものではありません。我々の身近なところに存在するものから、医療、公共政策の中にある行動経済学を紹介してくれています。
夏休みの宿題は、なぜ最終日まで残っているのか。
O型の人はなぜ献血をするのか。
なぜ「軽減税率」は存在するのか。
といったことを行動経済学と伝統的経済学の2つの観点から見ていきます。
現在バイアス
現在バイアスとはその名の通り、現時点にたいしてかかっている偏った考え方のことである。
遠い将来のことになると、忍耐強い選択ができるのに対し、目先のことになるとせっかちな選択をしてしまう。
例えば、遠い将来にダイエットをし理想の身体を目指すとしたとき、食事を制限したり、運動することを計画できる。しかし実際に取りかかってみると将来的な目標を実現することよりも目の前の食事の方により高い価値を感じてしまうということなどがある。
提出すべき課題を期限ギリギリまで放っておいてしまう「先延ばし行動」も挙げられる。
夏休みの課題を前半に終わらせようとして計画を立てたとする。実際に取りかかるまでは課題に取り組む辛さよりも、前半で終わらせることにより高い価値を置いている。しかし夏休みが始まると、「まだn日ある」と課題をやらないことにより高いを感じ、課題をほったらかしにしてしまう。(そして後々後悔する)
損失回避
A「コインを投げ、表が出たら2万円。裏が出たら何ももらわない。」
B「確実に1万円もらう」
あなたはAとB、どちらを選びますか?
おそらく多くの人がBを選ぶと思います。
これはBで確実に1万円もらえるので、Aを表が出ると1万円プラス、裏が出るとマイナスと捉える。Aにおいて2万円もらえる可能性より、何ももらえない損失をより大きく感じてしまい、Bを選ぶ。
このような傾向を損失回避という。
もちろんリスクのあるAを好んで選ぶ「リスク愛好家」という方もいる。
個人的に
この本を通じて僕自身は行動経済学、もといミクロ経済学に興味があるのかもしれないと感じました。身近なところの、無意識のにある経済学的な考え方に触れる時、とてもワクワクします。まだ大学生になったばかりといえばそうですが、早くから自分の興味を理解し、ゼミや研究の指針になればいいなと思っているので、経済学に関する本を中心に読んでいきたいと思います。ミクロだけでなく、マクロも一通り触れてみてからじっくりと考えていきます。
今回は自分だけの手帳ではなく、誰もが見れる媒体に投稿するので、きちんとした内容にすることを意識しました。文章にしようとする時に自分のアウトプット、インプット両方の能力が低いなと感じました。内容をピックアップして理解する意識や、後で投稿することを前提として読んでいこうと思います。
もっと勉強しなあかんなぁ
2021/05/24 ソスケ