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三枝成彰の「大作曲家たちの履歴書」を読んでみた
12月下旬に銀座のヤマハに行った際に見つけたこの本。どうやら有名な作曲家たちの人生を解説する本みたいだ。手に取って、ページをめくってみた。上下で売っていたが、上はベートヴェンやバッハなどの世界的に有名な作曲家の解説だったため、下だけでいいやと思い、その一冊だけを購入したのであった。
クラシック音楽は小さい頃からよく聴いてたが、実際にそれらを作った作曲家さんたちの人生のことはあまり知識がなかった。下の作品だとチャイコフスキーやドビュッシーなどのロマン派の作曲家が多かったので、読む前のイメージとしてはそんなに面白い人生を歩んでないだろうな、ってなんとなく思ってた。
しかしそれは完全に間違いだ。どの作曲家も過酷な人生を歩んでいるし、恋愛関係もなかなかドロドロだ。
あ、ちなみにチャイコフスキーは同性愛者だったみたいですよ?私はこの事実を初めて知った時は流石にびっくりしちゃったけど解説を読んでいくうちにだんだん納得になった。心が綺麗だなって素直に思った。
あとは、同じ世代の有名作曲家とはライバルだったり、友達だったり。思わず笑ってしまった人間関係は、ヴェルディとワーグナーかな。
お互いはライバルと言いながら、実はヴェルディはワーグナーが逝去したタイミングで書いていたオペラにワーグナーのオペラの雰囲気を一部分で表現してたみたいだ。直接ワーグナー本人に聞いたら彼は全否定したんだとか。ツンデレかもしれない。そしてもちろん、ワーグナーは完全にヴェルディの存在ごとを無視してたくらい嫌っていたみたいだ。やはり同じ世代でも尊敬しあえずに音楽界隈の最先端を走っていたものが多かったみたいです。
今まで有名作曲家の解説をラジオで聞いたり、他の本でも読んでみたけど毎回飽きたまま終わっていたんだが、この本は本当に読んでて全く飽きなかったのだ。おそらく理由としてはこの本には程よくユーモアが混じっていたり、丁寧な恋愛関係や家系図のページがあることによって解説もなかなかわかりやすくなってた。
なので、皆さんも是非購入してみてください!上下で!!
(イメージはAmazonのウェブサイトから引用)