お酒に弱い私が気が付いたらソムリエールになっていた話
自分はソムリエなのだと話すと、「お酒強いんだね~」とよく言われるのですが、実はアルコールには結構弱い私…。
お酒を飲むのは、大好きなんだけど、すぐ酔っぱらっちゃうんです。
グラスワイン1杯飲めば楽しくなり、1本飲むと頭痛と戦うハメになる…
そんな私が、どうしてソムリエの資格をとってワインの管理や購入、サービスをするようになったのか、その経緯を少しお話します。
ホテルのダイニングで働くならソムリエの資格は持ってて当然
「高級ホテルのウェイターならワインのことくらい知ってて当然でしょ!」
ホテル勤めをはじめ、ダイニングで勤務することになった時にまず考えたのがこれ。
これは完全に私の中のイメージです。(実際は、色んなホテルに行ったけどソムリエの資格を持っている人はそんなには多くない)
使命感というか、プライドというか…そういうものに突き動かされて、ワインの勉強を始めました。
長年、ソムリエとして働いてる上司に「私、ソムリエになりたいんです!」と宣言して、ありとあらゆる仕事を振ってもらいました。
フランス語やイタリア語、ドイツ語との闘い
まず最初にぶち当たった壁がフランス語。
ワインに関わる仕事をする上で、避けることのできない国、フランス。
もうね…読めないんですよ。ワインの名前が。
Gevray-Chambertin..ギブレイ…チャンベルティン??(正:ジュヴレ・シャンベルタン)
Saint-Emilion..セイントエミリオン??(正:サンテミリオン)
今でこそ、知らないフランス語も経験と雰囲気で読めるようになりましたが、当時はこれがまず辛かった…(そしてお気づきの方もいるかもしれないが、ワインに関して無知過ぎた…ので更に難しかった…)
フランス語だけでなく、イタリア語、ドイツ語、その他もろもろ…の外国語を必死に読み方から覚えました。(ドイツ語が一番苦手だった)
勉強するうちに、ワインにどんどんハマっていく
ワインに関しては「カベルネソーヴィニヨンは赤、シャルドネは白!」くらいの知識だった私も、勉強していくうちに、どんどんワインの魅力にハマっていきます。
高級ホテル勤務だったので、普通に飲むのは難しいであろう高級ワインを頂く機会も多くあり…(貴腐ワインの最高峰、シャトー・ディケムを飲んだ時の感動は今も忘れられない。ディケムはマジでやばい。思い出すだけでうっとりする…)
ソムリエ試験前には、ワインスクールにも通い、大学受験の時なみに勉強をし、テイスティングの練習で体調を崩しながらも、なんとか試験に合格。
あの黄金のブドウのバッジを制服につけた時の、嬉しさは今でも忘れられません。
まずは、どんどん飲むべき!
ソムリエールとして働いていると、「ワインのこと知りたいけど難しくて」とか、「勉強したいけど何からしたらいいか分からない」とよく言われます。
私は、とにかくどんどん飲むべきだと思います。
「このワイン美味しい!どこの国のだろう?」
「このワインの渋みが好き!なんていうブドウで造られているのだろう?」
飲んでいくうちに、こういうことが気になり始めます。
そうすると、自然と知識はついてくるものです。
今は、現場から外れてしまい、直接ワインをサーブする機会はほとんどありませんが、ワインのことを勉強して良かったなと思ってます。
今だにお酒には弱いし、飲んだらすぐふにゃ~ってなるけど、やっぱり一番好きなお酒はワイン。
今月の入籍する時には、美味しいシャンパーニュでも買ってお祝いしよう。