拝聴感想文「夜迷事 / ive(Cover) たべる乳酸菌」
(2021年6月2日)
本noteにて、「夜迷事 / ive(Cover) たべる乳酸菌」の拝聴感想文を投稿する。
原曲:夜迷事-ive feat.初音ミク
2020/06/22に投稿された本曲。
鉄琴(グロッケンシュピール)とオルガンの音が、レトロで繊細な雰囲気を醸し出している。
伴奏は打楽器の配分が多くリズミカルな曲調。
特にAメロでは跳ねるメロディが特徴的。
歌詞考察
※あくまでも個人の捉え方です。
「僕」は孤独感を感じている。
2番Aメロにあるように、
「変な人と烙印を押され」「見知らぬ人に襲われて」
そういった理由から憂さ晴らしがしたいのだろうか?
1番Aメロの「弱そうで脆くて小さい人」を攻撃するのだろうか。
「そこの奴」になにごとかを囁いて「理解できるか?」と問うている。
相手を攻撃する言葉だろうか。
「人を食らう」おそらく自分自身の行動だが、「夢だったらいいのにな」と後悔しているのだろうか。
Cメロ
「虚しさなんかじゃどうすることもできないし」
「満たされないのは誰もが感じてんだ」
自分の行動に虚しさを感じている。
ラスサビ
「誰かいないか」「消える体を」「繋ぐものはもうどこにも見当たらないや」
まるで不幸をまき散らすことで周囲に人はいなくなり、自分の存在意義を見失ってしまう終わりだと解釈できる。
(Cover) たべる乳酸菌
さて、こちらが本題の歌い手さん。
中性的な声の持ち主。
Aメロの部分は原曲とは違い、スタッカートというよりはフレーズの頭を強調してノリを作っている。
Aメロではしっかり音を伸ばすことが多かった。
Aメロの「見えないも↑のほど」というように伸ばしていてもスムーズに高音を入れることが長けているようです。
・「なりふりか(ん)まわず」と、音便「ん」を入れる表現
・「みえないも↑のほど」スムーズな高音
急にピッチを変えるわけではなく、こうやってスムーズに変えられるのは余裕がある証拠ですね。
サビの「囁く↑理解」の部分はしゃくりつつ高音へ。
Cメロの最後「感じてんだ」の部分は珍しく濁らせる乳酸菌さん。ここは少し感情がこもっていたように聞こえました。
ラスサビには転調もありますからその前の踏み込みという感じで表現したのだと思います。ちなみにCメロは意外とブレスが多く、少し力んでいた感が出ています。人間らしさってこういうところですよね♪
MIXに関して
■Aメロ「感じます」「病のよう」
原曲でミクさんは単音連打してますが、これはディレイで表現。一瞬だけ空間の広がりがありますが、やはりこのエフェクトの方が人間っぽいですね。
■サビ
リバーブが全体にかかっていて豪華に。オク上ハモリも入って厚みが増しています。
■2番
サビの直後に2番Aメロが始まりますが今度はオク下ハモリ。
これが意外と面白かったです。
まとめ
原曲との大きな違いは、やはりAメロの跳ねた歌い方から強調する歌い方に変えたところですね。
音質次第では結構埋もれてしまいがちな部分かと思いますが、coverではしっかり伝わってきました。
「我無敵」と言いつつもサビでは悲壮感溢れる本曲です。この心情の変化を感じ取って聞くとより楽しめそうですね。
たべる乳酸菌さんは、ツイッターで曲の投稿を報告したのに固定ツイートに載せない歌い手です。おそらく内向的な方ではないでしょうか。
心情としてはこの歌詞に共感する部分もあったのかもしれませんね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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