ディベートを通して「戦争」についての考えの違いを描いた小説です

小手鞠 るい著『ある晴れた夏の朝』‎ (偕成社)

読書感想文をどの本を読んで書くか悩んでいる中学生にお勧めの本です。

主人公を含む「原爆否定グループ」4人と「原爆肯定グループ」4人がディベートするという内容で、立場によってさまざまな意見があることを知ることができる一冊となっています。

主人公は15歳の日系アメリカ人のメイ・ササキ・ブライアン。アメリカの学校が舞台で、ディベートに参加する他の7人の生徒の出自も様々です。

これが後のディベートの内容に大きくかかわってきます。ディベートの発表を通し、差異を受け入れ異文化を学び、メイたちが成長していく物語とも言えますね。

「誰の意見に共感したか」「誰の意見に驚かされたか」などを主軸にして感想を書くと面白そうです。

同じ本を読んだ人達の中でも意見が分かれて「へー、この人はここに感動したのか」「この人の考え方は私と似ているけど、違うところもあるな」と比べられるのが、読書感想文の面白いところですね。


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