【おすすめ書籍】会社員もフリーランスも。これからの時代に誰もが必要な『働き方デザイン』
こんにちは、パーソルラーニングの木村です。
今日は週末に、学びの秋におすすめの書籍をご紹介します!
——今いる場所で、自分が何のバリューを出せるのか。
エグゼクティブコーチとして活躍される大嶋祥誉さんがマッキンゼーで働いていたころ、よく上司や先輩に厳しく問われたそうです。
大事なこととして理解はしていても、日々の業務において、常に意識し行動できているかというと、少しドキッとしてしまいます。
大嶋さんの著書『働き方デザイン』は、自分の強みや、世の中・他人に提供できる自身の価値を理解した上で、戦略的にキャリアをデザインしていく方法が書かれています。
働き方に多様性が認められ、自由に選択できるようになればなるほど、自分で考え、決断しなければならないことも増えていきます。以前のように、良い大学を出て大企業に入れば一生安泰という成功のレールも今では絶対ではなくなってしまいました。
何を選び、何を成功とし、何に幸せを感じるのかは自分次第。
とは言え、一度きりの人生。できることなら「選択を間違えた」と後悔せずにいたいものです。そこで、今回は会社員・フリーランス問わず、これからの時代に必要な「働き方デザイン」について書かれたこちらの書籍をおススメとしてご紹介します!
書籍『マッキンゼーで当たり前にやっている 働き方デザイン』
著・大嶋祥誉、日本能率協会マネジメントセンター、2018年6月。
会社員・フリーランス問わず「働き方デザイン」が必要な理由
・「働き方デザイン」は、生きることを楽しむための設計図
・「WORK AS LIFE」 働くことは人生そのもの
・AI時代を生き残ることができるのは「自分のバリュー」を提供できる人
大嶋さんは、「働き方デザイン」は生きることを楽しむための設計図だと言います。自分が人生のオーナーとして、人生を楽しむために働き方を選んでデザインしていく。
また、同じひとりの人間なので、公私を分けたり、ワークライフのバランスをとるのではなく、ワークアズライフ、働くことは生きること、人生そのものと考え、働き方をデザインしていくことを推奨しています。
特にこれからはAIが浸透していく時代。かつて馬車が自動車になったように、アナログからデジタルに変わったように、AIに仕事を奪われてしまう職種もあると不安な声も耳にします。そんな中で、AI時代に生き生きと活躍できるのは、「自分のバリュー」を自覚しており、提供できる人。選択すべきは、会社員で働き続けるか、それとも独立かの二択ではありません。働き方がますます多様化するこれからは、どんな形態で働きたいかよりも、「何をしたいか」「何ができるか」が大事になってきます。
仕事人生で考える3つのステップ
大嶋さんは、働き方を【組織】【自立】【共存】の3つのステップでデザインをしています。
働き方の3つのステップ
働き方1.0 【組織】一つの分野を深める、スキルを身に着ける、自分を磨く
働き方2.0 【自立】やりたいことを追求、バリュー提供、一目置かれるプロ
働き方3.0【共存】他人に貢献、他とコラボしより大きなバリューを提供
大嶋さんの場合は、会社員⇒起業という流れでデザインされていますが、実際にこの3つのステップは最終的に会社員でも実現できると言います。
書籍の中には「会社員でも実現できる「働き方3.0」」が紹介されていますので、参考にしてみてくださいね。
書籍『働き方デザイン』から学ぶデザインの仕方
・働き方を決める4つの質問でまずは自分のことを理解する
・働き方10のスキルを実践しながら磨いていく
・自分に投資をしながら早く取り掛かり早く失敗を重ねる
具体的にどんなことを考えて明確にしていくかも、書籍の中で紹介されています。実際に書き出していくことで、自分でも新たな発見と出会えることがあります。
働き方を決める4つの質問
・自分の強み、スキル、得意なものは何か?
・自分はどんな価値を提供できるのか?
・自分はどんな進化・成長をしていきたいのか?
・自分はどんな報酬を得たいのか?
この4つの質問で、自分のことを明確にしていきます。
特に「報酬」は月にいくらほしいのか、といった金額の話だけではありません。自分にとってこんなものも報酬になるのか! むしろ、給与の額よりも嬉しいな、だからこの仕事が好きなのかな、という発見にもなります。
「働き方デザイン」の10のスキル
1 背景読み取り力
2 自己肯定力
3 オタク力
4 スタートダッシュ力
5 休息力
6 振り返り力
7 編集力
8 信用力
9 雪だるま力
10 カメレオン力
この10のスキルには、社会人の常識として求められるものもあれば、編集力など今の時代だからこそ改めて求められている力もあります。
特徴的なのは知性と感性の両方のバランスが取れていること。
弱い部分は、実践しながら強化していく。すでに強い部分は、実践しながらより磨いていく。そうしていくことで、理想な働き方に近づいていけそうな、自分の味方になってくれるスキルばかりです。
そして、大嶋さんが言及している大事なことは、とにかく早く実践して、早く失敗を積み重ねること。
仕事をしていると、頭ではわかっているけど、実際にはやっていない、手をつけていない、ということが、たくさんあります。
ですが、「すごい人だな」「こんな風になりたいな」と思う方のお話を聞いていると、知っていることを実践している、基礎を忠実に積み重ね続けている、そんな方ばかりです。
楽しみながら自分に投資をし、挑戦し続ける。これからは、そんな人が、生き生きと自分らしく、働くこと=生きることとして活躍できると、書籍を読んでいると実感します。
まずは週末、こちらの本を読みながら、自分のあれこれを書き出してみようと思います!
それでは良い週末を!