見出し画像

人はパニックになると、色々なことに手を出してしまう。昔、リーマンショックの時に会社がやばくなった際、本当に「藁をもすがる」ってこういうことなんだと痛い目に合ったことがあります。

もう15年も前の事。リーマンショックで事業の柱であるコンサル業務が契約を切られて、会社の収益源を模索していた時です。当時FAXDMが全盛で、1枚のFAXを受診したのが悪夢に始まりです。「ある会計の講習を受講すれば仕事が保証される」という仕組みです。仕事が欲しかった弊社としては、すぐに飛びついて受講料(おそらく100万円程度)を支払って受講したのですが、広義の最後に修了試験があり、その試験がとても難解で合格者が出ない。合格しないと仕事を保証しないってカラクリでした。結局、その企業は数か月後、倒産してしまい弊社が投資した資金は回収できなくなりました。

この時の経験として、「本業から外れたことをしない」「うまい話は必ず100%裏がある」って教訓です。

令和の今の時代、御社の窮地を狙って、投資詐欺や「藁をもすがる」甘いささやきが目の前をかすめると思います。それが御社の本業にシナジー(相乗効果)が出るなら検討価値がありますが、そうでないなら絶対NGです。ろくな結果になりません。御社の本業路線ではないからです。これを外して大成功している中小企業はまれで、成功している企業はその分野に精通した人材を事前に確保して新規事業に進出しています。

うまい話は基本ないです。御社の本業を再度、棚卸し、市場(消費者や顧客)のニーズを再度分析しなおして、事業モデルに付加価値をつけて再構築することをお勧めします。まさしく「原点に戻って0から考える」ことが大事ですね。


2024-07-09
東京中央給与計算センター

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?