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原点回帰:3年ぶりのハワイ旅行で感じたこと

ようやく、日本入国の水際規制が緩和されたことを受けて、先週、3年ぶりに家族3人でハワイ旅行に行ってきました。家族でハワイを訪れるのはこれで通算11回目です。

現地はちょうど雨季に入り、ハロウィンのイベントの直後で、クリスマスにはちょっと気が早い、と、少し外した時期ではありましたが、久しぶりの海外旅行で、3人ともリフレッシュできました。

海の色が違う部分は、ハワイ語で浄化を意味するカヴェへヴェと呼ばれヒーリングスポットになってます


久しぶりのワイキキは、やはりコロナ禍を経て変わってました。朝食のエッグベネディクトを楽しみに訪れていたお気に入りのレストランは、スタッフ不足のため夜だけの短縮営業に、オーナーのセンスの良く、気に入っていた雑貨屋は閉店、そして日本人観光客でいつもごった返していたDFSギャラリア免税店は、完全閉店となっていました。

 やはり、観光地に観光客が来なくなったわけですから、そのインパクトは大きかったのでしょうね。情報として知っていても、目にすると違った実感がありました。

コロナ前と比べると人は少なかったです
プルメリア


一方で、個人的に良い方向に変わったなぁ、と感じたのが、「ワイキキの過剰なショッピング街化」が落ち着いたことです。

 毎回、ワイキキでのショッピングに勤しんでいた家内と息子ですが、今回は「街を歩いていても、物欲が刺激される、煽られるような感じが無い」と言っていて、場が醸し出す空気感が変わったことを実感しました。まぁ、ワイキキはもともと物価が高いですし、それに加えてこの円安ですので、そういった冷静になる要因もあったとは思います。



 もう一点、街が本来の落ち着きを取り戻したように感じたのは、本土からの米国人観光客が増えていたことです。というより、日本人が減って、相対的に米国人の比率が上がっただけなのかもしれません。

 米国の皆さんにとってのハワイ旅行は、国内旅行です。我々日本人で言えば、沖縄に行くような感覚なのでしょうね。

だから、ハワイだからと張り切るわけではなく、その土地ならではの食事や、体験イベント、カルチャーをじっくり楽しみに行く、そんな楽しみ方をされている人が多かった気がします。

 本土にも店舗があるハイブランドの店舗はガラガラの一方で、ローカルフードを提供するカフェやフードコートのロコ飯コーナーには、行列ができています。朝のワイキキビーチには、定番のアサイーボールをテイクアウトして、海を眺めながら食べておしゃべりをする家族やカップルや、グループでヨガレッスンを受けている人がたくさんいました。

我が家の3人も、ビーチでの朝ヨガに参加してみたのですが、なんとも心地よく、ハワイを五感で感じることができる素敵な体験ができ、「なぜ今まで、こんな風にハワイを楽しむことをしてこなかったんだろうね」と3人で汗を拭きながら話してました。


 
今回のハワイ旅行では、「サーフィン」が、単なるスポーツとしてだけではなく、ハワイの人たちにとって大切な特有のカルチャーであることも感じることが出来ました。

 ブランド店が無くなったスペースは、ハワイ在住のアーティストのアート作品が展示されたギャラリーになっていて、ハワイのサーフカルチャーに魅せられ定住した若いアーティストが、新しいハワイの文化を発信するスペースになっていました。そして、訪れた人たちが、その一端に触れながら、ハワイの自然を楽しむ。

 自分たちの歴史や風土も含めた、揺るがない魅力は何なのか? きっと、コロナ禍を受けて、ハワイの方々は原点に戻ったのではないか、と思います。

あらたなハワイの魅力と、楽しみ方を見つけた、そんな家族旅行でした。

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