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20代から知っておくべき、キャリアと妊娠・出産タイミングの関係性について

まだ若いから子どもは考えてないかな…
結婚もしてないし、仕事も頑張りたいし…
子どもは30代後半くらいで産みたいな…

という方、
ちょっと待った!!!!!!!

将来子どもが欲しい、もしくは子どもを欲しくなるかもしれない女性の皆さん。上記のような考えで妊娠・出産への考えをあと回しにしておくと後悔することになるかもしれません。妊娠・出産のタイミングや方法などに関する知識身に着け、ご自身の人生設計を考えていただきたく、本記事を作成いたしました。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。


若い時期の仕事は無限大

大学や専門学校を卒業し社会人になると、右も左も分からない状態なので学ばなければならないことが多いです。ビジネスマナーから各職種の仕事の流れ、会社になじむことも大変だと思います。2年目以降は後輩もでき、さらに任される仕事量も徐々に増えてきます。そんな中、転職を考える人や大手であれば部署移動でまた1からスキルを獲得しなければならないなど、おそらく社会人になって5~10年(年齢だと30歳前後)くらいまで仕事を中心に人生をすごしている人も多いのではないかと思います。

妊娠・出産適齢期は25~32歳ごろ

キャリアを重要視する方は、仕事へのモチベーションも高いため上記のように30歳ごろまで仕事を中心に人生を過ごし、そろそろ結婚して(または結婚していて)子どもが欲しい、と思った時にはもう妊娠・出産適齢期を過ぎている、というパターンがあります。

最近は晩婚化が進んでおり、芸能人でも高い年齢で子どもを授かる方も多かったりしてあまり意識されておりませんが、35歳以降は高齢出産です。

キャリアを重視することを全く否定するつもりはありませんが(むしろ私はそういう方が好きですが…笑)、将来子どもが欲しい、または今は分からないけど子どもが欲しくなる可能性もあるな、と思っている方は、この子どもを産むタイミングというものは20代の頃から考え、知識を付けておいた方がいいです。

では、20代のうちから何を知っておけばいいのでしょうか?

20代から知っておくべき妊娠にまつわる知識

1. 自分の卵子の状態を知る

卵巣年齢というのがあるのをご存知でしょうか?
卵子は新しく作られることはなく加齢とともに数が減っていき、また、卵子の質も年齢とともに低下していくため、どんどん妊娠しにくい状態になってしまうんですね。

にしたんARTクリニック資料:卵子の数と質

卵子の状態を知るための検査として、AMH検査というものがあります。
これは、卵巣内の発育途中の卵胞(卵子)から分泌されるホルモンのことで、この値を検査することで卵巣内に残っている卵子の数を推測することができます。
なんと、AMH検査は血液検査のみで出来てしまうのです!採血だけで検査できるので、割と気軽に受けることができます😊

では、なぜ20代から卵子の状態を知る必要があるかというと、このAMHの値は人それぞれで、20代で統計値より低い人もいれば、40歳を超えても高い数値の人もいるんです。

そのため、できるだけ早い段階で自分の卵子の状態を知っておくことで、早めに出産すべきなのか、もう少し先でも大丈夫そうなのか、などの計画を立てやすくなります。妊娠・出産となるとキャリアに大きな影響を与えるため、自身のキャリアを、”妊娠・出産のタイミング”も含めて計画を立てておくことを強くお勧めいたします。
その計画通りの人生にならなかったとしても、最初から知っておくことと知らないことでは大きな違いです。

2. 不妊治療の現実を知る

妊娠を希望しているのになかなか授からない場合、その原因に合わせて行うのが不妊治療ですが、不妊治療は患者(子どもが欲しい夫婦、特に女性側)への心身の負担が大きいと言われています。

不妊治療の病院に行くとまずは不妊検査を受け、その上で不妊治療始まります。

不妊の基本的な検査
● 超音波検査(子宮や卵巣の状態の確認)
● 卵管造影検査(子宮や卵管の形状の確認)
● 精液検査(精子の数や運動率などを測る)
● ホルモン検査(排卵の司令などが出ているか)
● フーナーテスト(精子がオリモノの中にいるか)

(引用)東京都産業労働局:不妊治療の医療的な患者の心身の負担

このように、いくつかの検査があります。男性側は精液検査に加え、場合によって採血があります。比べてみると、女性側は複数の検査があり男性よりも負担が大きいことがわかります。また、生理の日数ごとに検査をしなければならないため、1ヶ月に3-4回の受診が必要です。痛みを伴う検査もあるため(痛みの軽減に対して十分に配慮されておりますが)、女性の身体的な負担が大きいと言えます。

この取り組みを、働きながら実施しなければならないのです。考えただけで大変そうです。。。

また、不妊治療は大きく以下のステップで実施されます。

にしたんARTクリニック資料:不妊治療のステップアップ例

特に不妊原因が明らかでない場合、治療は段階的にステップアップしていくことになります。まずはタイミング療法、次に人工授精、そして体外受精という順です。ステップアップするに従い、妊活期間は長くなり、通院回数も増えてきます。そのため、身体的負担、精神的負担、および金銭的な負担(体外受精は1回あたり50-70万円と高額)も大きくなっていきます。

3. 卵子凍結という選択肢を知る

もちろん、不妊治療をして子どもを授かる方も多くいらっしゃいますが、できる限り心身の負荷をかけず将来の妊娠の準備を行いたいですよね。しかし、若いうちにキャリアを積む選択肢も捨てたくない。。。

そこで、将来の妊娠に備えて若いうちに”卵子凍結”をする方が最近増えています

卵子凍結のポイント
卵子の質が良いうちにできるだけ多くの卵子を保存しておくこと。
卵子凍結のメリット
年齢が進むにつれ、卵子の質が悪くなり、妊娠しづらくなるばかりか、妊娠しても流産する可能性が高くなります。実に流産の原因としておよそ6割が、染色体異常によるものです。そのため、卵子の質が良い若いうちに採卵したほうが受精卵に染色体異常が生じる可能性が低くなります。(ダウン症などの疾患のリスク軽減)

(引用)公益社団法人日本産婦人科医会

キャリアとセットで妊娠・出産について考える

社会人になってからのキャリアは、”若いうちに差がつく”と言われています。自分が想像するキャリアプランがある場合、あまり仕事に穴をあけたくない方もいらっしゃるでしょう。もしくは、中々自分に合ったパートナーが見つからず年齢がかさんでしまい、高齢出産を不安に思う方もいらっしゃるでしょう。

そんなとき、『まずは自分の卵子の状態を知っておくこと』『不妊治療の現実を理解し、卵子凍結の選択肢を知っておくこと』は、本当に重要なことです。
自身の人生と照らし合わせながら、ぜひ一度真剣に考えてみることをお勧めいたします。

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