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はじめてのnote 上京/東大/うつ病

小学生の頃父が東京に単身赴任していた。春と夏には父に会いに行くという言う名目で東京観光へ行っていた。
わたしの地元である熊本の街がけっして田舎なわけではないし、田舎者(笑)とばかにしてくるやつはくたばればいいと思っている。PARCOだって福岡より先にできたらしい。もうないけど。さらば青春の光の森田も熊本のことを「意外と都会やん」といっていた。森田ありがとう(^з^)-☆

それでも東京はありえないくらい都会だった。右も左もわからないわたしは母と姉の後ろをひたすらついていった。父は仕事のためあまり一緒に遊んだ記憶はないが、ディズニーランドでの場所取り要員としては参加していた。父親とは不憫なものだ。子供用の電車のきっぷがぴよぴよってなるのが楽しかった。キャリーをごろごろ転がすのが好きでその時だけ歩くのが速くなった。

姉という存在はミーハーなものである。ミーハーとは姉だし姉でないものはミーハーではない。例に漏れずわたしの姉もミーハーで、「1リットルの涙」を読んでいたし、Yuiやmiwaを聴いていたし、「もう中学生」のクリアファイルを持っていた。そんな姉だからもちろんフジテレビの球体に行きたがったし、ファンキーモンキーベイビーズの地元である八王子に行きたいとも言っていた(親により却下された)。

東京旅行を繰り返すうちに、わたしの中には強烈な東京への憧れが生まれた。なんとしてもあのきらきらした世界に行かなければならないと思った。

中学生になると、「勉強」という概念がなかったわたしは大変戸惑った。小学校のテストなんかは授業を聞いているだけで90点くらいは取れるものだが、中学ではそうも行かなかった。宿題のワークブックも答えを全部写していたから当然である。ランダムにわざと間違えたり、考えた痕跡をメモしたりするのが上手く答えを写すコツだ。勉強なんかする意味がわからないし、めんどくさいことは徹底的にやりたくない。そんなわたしが中学一年の最後のテストで学年一位を取ることになった。「今度のテストで10ばん以内だったらまた東京に連れていってあげるよ」と母に言われたからだ。理科と社会のワークブックはきちんと自力で解いて、答えの部分を折り曲げて繰り返し解くことを覚えた。数学は塾の先生に教えてもらった。英語は洋楽と海外YouTuberが好きだったから努力しなくてもできた。

そこから難関高校を目指して東大に憧れ始めるのに時間はかからなかった。子どもなんておだてれば木にも登るし勉強だってするし東大にも入る。特に塾の先生がかなりおだててくれた。というか、お菓子をくれた。わたし専用のお菓子ボックスまで用意されていた。期間限定のメルティキスとかコンビニにある高めのやつを定期的に補充してくれていた。だからわたしがお伝えできる勉強のコツは東京旅行とお菓子くらいだ。

高校は九州で一番といわれているところに入った。人間が苦手だから初めの一週間は誰とも喋らなかったけど、不思議とともだちはできるもので、女の子とは仲良くなった。男の子は知らない。わたしが入った高校は中学まで男子校で高校から共学だったため、女子の人数が極端に少ない。それでもわたしにとっては居心地が良かった。人が少ない環境が好きだし、男の子は人としてカウントされていないからだ。まともに喋ったことのある男の子は、右翼で防衛省へ行った子と、童貞を卒業したと聞いた時に卒業祝いのラムネをあげた子くらいだ。

ひたすらビーチボーイズやサイモン&ガーファンクルを聴きながら高校生活を送っていたら、いつの間にか受験生と呼ばれる立場になっていた。わたしの高校は理系で医者を目指す子がほとんどだったため、文系は珍しかった。そうなると「せっかくこの高校で文系なら東大しかないでしょ〜」みたいな雰囲気になってくる。高三の最初の方は殆どみんな東大志望だった。わたしもそんな感じで東大を目指した。そこからみんなはだんだん自分の実力を把握して志望校を調整していくのだが、わたしはなぜか東大文一を目指し続けた。しかも外交官になりたいとかほざいていた。このわたしなんかに向いているわけがないのに。今になるとなんでそんなヘンテコなことをおもっていたのかと甚だ疑問だ。

受験のことについて詳しく書くといろいろな思い出や感情が爆発して文章がめちゃくちゃになるので簡潔に済ませる。
現役の時は文三にギリ受かる点数で文一に落ち、浪人の時は文三にギリ受かる点数で文三に受かった。つまり浪人の1年間の伸び代は0である。

さあ、あこがれの東京にやってきた!西日暮里の駅遠のマンションに姉と住むことになった。引っ越してしばらくすると、夜中のコンビニで下半身半出し男に遭遇するなど、けっして良い町とはいえなかったが、その時のわたしにとっては大好きな土地だった。寂れた商店街の桜並木がちょうど咲いていてわたしを歓迎してくれているみたいでかわいかった。

書くの疲れたので東京編/うつ病編は別に書くことにする。

ここまで読んでくれた人がいたら本当にありがとうでも相当暇なんですね(⌒-⌒; )


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