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ポータブル電源の廃棄方法
あんまり考えずに購入したポータブル電源ですが、色々と思うところがあり、廃棄を考えました。
しかし、調べてみるとこれがもう色々と大変なことがわかってきました。
そこで、今回私が調べた内容についてまとめてご紹介したいと思います。
ポータブル電源とは
停電時や屋外でも交流電気を使って家電製品が使える、キャンプにおいても何かと大活躍する充電電池のお化けみたいなものです。
コレ一つで快適なキャンプになりますので、有益なキャンプギアの一つと言えるでしょう。
廃棄する方法
①そもそも自治体は引き受けてくれないの?
一般家庭から出るゴミは「一般廃棄物」と呼ばれます。
このゴミの運送、廃棄の責任は基礎自治体(市町村等)なのですが、一部の廃棄物は受け入れを断られることがままあります。
ポータブル電源もこの「よく断られる」ゴミとなります。
「個人宅から出る一般廃棄物を、自治体は受け入れ拒否することができるのか?」っというのは法的に議論の余地が結構あると思います。
しかし、現に、私の住む自治体では、「受け入れられません」との返答でした。
ならばと、受け入れてくれる業者を紹介して欲しい旨も伝えましたが「紹介もできません」「ご理解下さい」だそうです。
処分を受け入れてくれる自治体や、処分が無理でも業者を紹介してくれる自治体もあるというなか、とても不親切な対応でしたが、実はこういった自治体は全国で少なくありません。
残念なことに、自治体が引き受けてくれない以上、例えば問答無用に燃えないゴミの日に捨てるのは論外ですし、そこらにポイ捨てするのはもちろん犯罪となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1691621640111-nSW2qPrkRe.png)
②専門業者は引き受けてくれないの?
そこで、仕事上の付き合いがあり、難しい産業廃棄物を処分してくれた実績がある、とある廃棄物運搬会社(一般廃棄物運送許可あり)に相談してみました。
ここはウチの市のゴミ収集も請け負っている、市役所も契約している業者さんです。
返答は、「できるっちゃあできますけどねぇ」と煮え切らない答え。
こういった業界は単位が「配車一台あたり」「処分費一立方メートルあたり」ですので、うん万円の費用がかかるようです。
どうも、個人レベルで許容できる金額ではありませんでした。(業者によってはもっと安価に引き受けてくれる可能性もあります)
![](https://assets.st-note.com/img/1691319631886-bsdiUsHWUo.png)
最終手段ですね。
③なら回収ボックスはだめなの?
よく、電気屋さんや市役所の入り口に「小型充電式電池リサイクルBOX」というものがあります。
これに捨てたらタダで処分してくれるのではないか?っとも考えますよね。
しかし、結論からいうとダメでした。
この回収ボックスは「一般社団法人JBRC」という組織が設置しているのですが、このJBRCに所属しているメーカーの製品であること、回収対象外製品でないこと等が回収の条件のようです。
https://www.jbrc.com/whats_jbrc/business/
この↑のサイトにて、そもそも「ポータブル電源」は回収対象外となっていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691320235628-4Sqziz47yH.png)
④メーカーは引き取ってくれないの?
なら、作ったところに相談だ!ってことで、メーカーのホームページを見てみると、メーカー側も処分が面倒なことは理解しているようです。
そのため、一部のメーカーは不要となれば引き取りをしてくれるようですね。
しかし、それはアフターサービスがしっかりしている大手が中心なようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691320404153-jL7l9Eb379.png)
⑤じゃあ、メルカリで売るのはどうだ?
上から見てきた方は、もう、萎えている頃ですね。
じゃあ発想を変えて、売ってみるのはどうでしょうか。
先ず思い付くのはメルカリですよね。
しかし、メルカリは「新品ではないモバイルバッテリー」は取り扱いを禁止となっており、ポータブル電源も同様だと思います。
https://jp.mercari.com/notifications/news/1418
⑥リサイクルショップに売る!
実は、コレが一番現実的です。
まだ商品価値がありそうならば、さっさとリサイクルショップに買い取ってもらえば、お金にもなるし、万事オッケーですよね。
しかし、商品価値があることがあくまで条件。
故障していたりすると、この手段は取れません。
![](https://assets.st-note.com/img/1691320275848-RIOFT1B8cI.png)
⑦ ネットで業者を探す?
コレはあまりオススメはできません。
もちろんまともな業者もいるのでしょうが、軽く調べてみたところ、眉唾な業者も見かけました。
⑧行政が対応するのを待つ(-_-;)
ある意味、一番現実的なのかもしれません。
また、先ほど述べたように、対応してくれる自治体もあるなか、粘る価値は十分にあるでしょう。
しかし、行政というものはその性質上「ゴネ得」には頑なに抵抗します。
よくホームページ上で市民の意見箱的なフォームがありますので、自治体全体の問題として、法的なところを押さえて、回答希望ありで問題提起していくのが正攻法でしょう。(回答しづらいものは、結構地味にダメージがきますw)
まとめ
このポータブル電源に限らず、リチウムイオンの廃棄は段々と社会問題となってきました。
最終的には国が動きだすとは思いますが、おそらくそれにはもう少し時間がかかると思います。
それまでに廃棄したい場合は、今回の記事を参考にしてもらえば幸いです。
なお、今回調べた内容はあくまで個人で調べた内容です。
誤っていたとしても責任は負いかねますので、ご了承下さい。