看護と五感
おはようございます。今日のテーマは大きくてざっくりしていますが、原点に戻ってみたいと思います。
看護の看は手と目が組み合わさった漢字。
看護は手と目で看る。
これは看護学校の時に授業で聞いた記憶があります。手と目で看る。すごく大事な感覚です。ですが、本当は手と目だけではありません。五感すべてを使って感じ取ります。
五感を使って、患者さんに異常がないかを観察し、何か変だなと気づくことが大事です。測定機器や数値だけに頼らず、自分の感覚で観察することも大事です。
「何か変だな」
これを感じるためには正常な状態を知っていないと判断できません。正常な状態を知っているのは看護師だけではなく、家族やサポートしてくださる方々です。
「いつもはどうですか?」「何日前から今の状態ですか?」
これを聞いて通常なのか異常のサインなのかを確認することができます。医師にいつもは〇〇ですが、2,3日前から〇〇の状況のようですと報告することで、医師が判断するために情報の一つとなります。
コロナ禍では感染対策のため直接触れることが難しくなっています。直接触れられなくとも、手袋越しに伝わる感覚、目や鼻や耳から感じ取る感覚、他の五感を使って観察することが必要ではないかと考えます。
測定機器が小型化し安価で入手しやすくなっています。数値として確認できる情報はとても参考になり大事です。ですがそれは看護師じゃなくてもできます。看護師として観察するときに数値以外に五感を使うということがプロとして必要なことではないかと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。