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強く逞しくあるためにアロマ

アロマセラピーについて「精油の作用が覚えられません」とか「精油の成分を覚えられません」と言ったご質問をいただくことがあります。

作用や成分は、覚えるものじゃないんです。

いつも調理に例えるんだけど、「出汁の取り方を覚えられません」とか「フレンチドレッシングの材料を覚えられません」って、悩んだことありますか?
覚えられないかもしれないけど、何度も作って「身につける」ことで、いつの間にか何も考えずにできるようになりますよね。

アロマセラピーも同じです。
あ、これはプロの場合ですよ。趣味でやっているなら、覚える必要はないし、使うたびに本を読めばいいのではないでしょうか?

私は、セミナーやレッスンをする時でも、メモを取ったり、ノートを取ったりすることをお勧めしていません。
ペンを動かしている間、私の話が入らないと思うし、自分の頭の中の情報が分断されるのではないかと思うんです。
それよりも、その時間集中して聞いて、「残ったもの」だけを大事にしてほしい。

だって、友達や家族との会話って、いちいちメモなんてしないけど、大事なことは覚えているし、面白かった話は忘れられないですよね。
逆に、忘れてしまったものは、自分にとって大事なものではないってことです。
勉強だって同じはず。

自分に必要、重要と思ったことは、メモなんて取らなくても残っています。
メモを取ったら、学んだ気になって、何も残らない。ってこともあります。

私たちが、何かを学ぶというのは、何かを得るため、蓄積するためではなくて、忘れるため、捨てていくため。というのが気功、道教の教えです。
新しいものを入れれば、古いものは捨てられていきます。
そして、必要なものだけが残る。どんどん身軽になって、どんどん楽になってくる。
そのために学びます。

学んでばかりで頭でっかちになってる・・・って、感じている人は学び方を間違っているか、学ぶことの目的を履き違えているかもしれません。

アロマセラピーを学ぶということ

アロマセラピーは、学べば学ぶほど、点在していた情報が線で繋がって、どんどんシンプルになっていきます。
膨大な情報量。と思うかもしれませんが、原料は植物です。未知の生物でも、特別なものでもありません。太陽と水と土で育つ生物です。
理解しようと思えば、理解できる相手です。知ろうと思えば、手に取れる相手です。

難しくしているのは人間です。
もっとシンプルに向き合えばいいのに。と思います。
精油の向こうにいる、あるいは手前にいる「植物」は、私たちと同じ地球に生きる「生物」です。
今の地球をどう感じているのか?想像することは、難しくありません。
私たちが生き方を環境や気候によって変えるように、植物だって変えます。
こういうことを難しく考えてしまうと、いくらでも難しくできます。

でもシンプルにすることは、怖い、と思っちゃうかもしれません。

簡単に考えすぎることで、大変なことが起こったらどうしよう。って思っちゃいますよね。私もそうだった。

精油は毒にも薬にもなるよ。って、いつも教えています。
一方で、人には免疫力があり、本能があるから、簡単に毒を体内に入れないよ。とも教えています。
どちらも本当のことで、それが自然のバランスです。

だけど、自然を通り越して、理論や頭だけで考えると、このバランスが急に崩れるんですよね。それを自然破壊、と言ったりするわけですが・・・
自分の中に起こる自然破壊を、私たちは割と日常的にやっている。

自分の中の自然を取り戻すことが自然療法

この自然破壊から自然を取り戻すことが、自然療法だと私は思っているんです。
ハーブやアロマのような自然素材を使うから自然療法なわけではなくて、自分の中で崩壊してる自然が、自分に不調を作っているなら、その自然を取り戻せば不調も改善するんじゃない?って、それが自然療法なんじゃないの?
って思っています。

だからそれは、ハーブやアロマだけでなく、気功もそうだし、ヨガもそうだし、カラーセラピーや占星術もそうかもしれない。
自分の自然を取り戻せるならそれがが自然療法。
ハーブやアロマを使いながら、自分の自然が壊れていくような、つまり頭と理屈だけで何かを変えようとするような療法は、自然療法とは言わないということです。(あくまでも私は)

だから自然療法は、自分のことだけでなく、環境や対人関係まで変わってくるんだと思います。
自然を取り戻そうと思ったら、精油を使っていれば良いってわけではなくて、生活習慣とかストレスになる環境から離れるとか、そういうことも大事だからね。

気香療法に行き着いた

私が自分のサロンで実現したい「トリートメント(セラピー)」は、まさにこれで、自然療法。自然に還ることが目的でした。

アロマセラピーだけでも良いのだけど、それだけだと変化が起こるまでに時間がかかるし、わかりにくい。
そこに気功が加わると、とても能動的に身体の流れが変わるので、結果も出るし、何よりクライアントの実感が全然違います。

そこでアロマと気功の組み合わせが自然療法に実現に良いと、思って「気功アロマ」(現気香療法)を考案したのです。
気香療法は、実際には、気功とアロマと、心理学や操体理論なども入れているので、単純に東洋思想とアロマセラピーというわけではないのですが、誰でも持っている「身体」と「心」と「本質(魂)」が、調うことと変化することを自然に流れる方法を伝えたいと思っています。

これは手法ではなく、哲学です。
考え方です。
手法も教えますが、手法が大事なのではなく、還るべき「自然」とは何か?をちゃんと考えられなければ、自然に還ることはできないので、その方法だけ学んでもダメってことです。

気香療法講座内容

講座内容は、見てもよくわからないかもしれません。

第1日目 感じる
「気」について、陰陽五行思想、自分を「感じる」

第2日目 繋がる
「丹田」について、精油の五行分類、気を「感じる」

第3日目 創造する
基本八功 気の身体になる 香りと気の関係

第4日目 想像する
「天人合一」複雑化した問題をシンプルにする 内気療法 

第5日目 感じる繋がる想像する=創造する
「標本兼治」 見えないものを見る目を持つ

第6日目 自分を創る
気香療法オリエンタルアロマアナリーゼ

第7日目
気香療法オリエンタルアロマアナリーゼ実践 気香トリートメント(ハンド・背面)

この講座を受けた後、何を得て欲しいかというと
「自然に生きるって、楽なんだな」っていうこと。
私たちは、自然に生きたいけど、そうもいかない社会に生きています。
だからこそ「自然に生きる」スイッチを自分で持っておいて欲しい。
いつでも、どこでもそのスイッチを入れて、辛い社会で生き抜く逞しさを身につけてほしい。

アロマセラピーは優しくて穏やかと思っているかもしれないけど、逞しくて強かですよ。
そして私たちは誰もが、柔らかく強いし、強固で弱いです。
そんな自分を受け入れることができると、誰かを変えようと思わないし、自分も変えようとは思わないはず。

私は私で良いし、あなたはあなたで良い。
そう思えたら、生きることは楽です。


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