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秋の歌

秋が奏でるヴィオラの音の寂しさに木々の葉は揺れるしかない

くぬぎ

この明るさの中へ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかねて
琴はしづかに鳴りいだすだらう


これは八木重吉の詩ですが、平明な言葉、繊細でつぶやくように慎み深く、でも秋の清明な空気や美しさを見事に表現しています。
いい詩だなあと思い、趣向を真似て冒頭の歌を作ってみました。


もう一首。

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柿ひとつゆわんと熟るる青空を 頬杖をつき秋が見ている

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