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第170話:国語ができるようになる方法
ある国語教師のつぶやき
■
国語ができるように
なりたいと思う人は、
考えてください。
考えることは
問うことです。
問うということは
疑問を持つということです。
自分の周りで起きる
様々な出来事に対して、
これはどうなのかと
疑問を発してください。
■
疑問を持つことは
批判するということです。
ただ素直に
人の言うことに
従っているだけでは、
人は考えない人間に
なってしまいます。
人は人形ではありません。
批判意識が大事な所以です。
恐れずに他人の考えを
批判しなければなりません。
■
しかし、
と同時に批判の先に
もうひとつ
気付かなければならない
ことがあります。
それは
最も正しい批判が
自己批判である
ということです。
自己を批判する
勇気とモラルを持たない人、
己を批判しない精神には
創造や豊かさは期待できません。
ですから学問は
自分の弱さを知ることに
ほかなりません。
そこには挫折があります。
■
挫折は躓くことです。
躓かなければ分からないことが
たくさんあります。
躓いてはじめて
人は深くなります。
ですから
国語ができるように
なりたいと思う人は、
挫折してください。
挫折するためには
一生懸命頑張ることが必要です。
■
頑張れば挫折を
味わうことができます。
そう言うと奇異に感じる人が
いるかもしれませんが、
小学生に言うように
頑張ればすべてが叶うなどと
諸君に言う気はありません。
頑張っても報われないことなど
無限にあります。
しかし、
だからこそ頑張ることが
大切なのです。
■
挫折して考えない人はいません。
挫折した経験が、
他人の思いや考えを
理解しようとする繊細さと強さを
もたらしてくれます。
そして
挫折は本気で頑張った人にしか
味わえないものです。
中途半端な人間は
挫折をしません。
ですから本気で頑張り、
もがくことが大切なのです。
それが考えるということです。
■
国語ができるように
なりたいと思う人は、
怠けてください。
それは、
無駄なことに
一生懸命になれということです。
役に立つからやることには
深さがありません。
役に立つことをやれば
役には立ちますが、
役に立つことをやったところで
豊かにはなれません。
こんな役に立たないことを
なぜやるのか
という疑問を言う人がいますが、
それは愚問です。
■
最も大切なことは
人間という抽象性に
遊ぶことです。
効率や効果など考えず、
純粋に自分であること。
仕事量で考えれば、
全くゼロの世界に、
いかに自分を遊ばせることができるか、
そこに人生の豊かさへの
鍵が隠されています。
怠けることも考えることです。
人生を真剣に怠ける必要があります。
ひたむきに没頭して、
転んで挫折し、考える・・
そうすればきっと
(たぶん・・)
あなたも
国語ができるようになります。
■土竜のひとりごと:第170話