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村上春樹作『ノルウェイの森』の名言から学ぶ、生と死への心構え

>どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。

村上春樹さんの死生観から学ぶべき点は多いと思います。
私たちの生は一回限りです。その意味において、次の瞬間に生きているか死んでいるのか誰にもわかりません。
生と死は別々の何かなのではなく、生の中に死が可能性として常に身に影のように一体となって潜んでいるものなのです。
他人の死でも、自分の死でも、私たちはその哀しみを哀しみ抜くしかありません。
自分自身の井戸を掘るしかないのです。
無常と思えるこの瞬間の生に、黄金の常住を見いだすこと。
わかりやすく言うと、刹那の中に永遠性を感じ取ることでしか死への根本的な対処法はないです。





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