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似たようなものと全く同じものは違う
今朝、目が覚めると書きたいものが頭の中を駆け巡っていたのだけど、うとうととまどろんでいたらすべて忘れてしまった。覚醒し切るまえの思考はすこし現実離れしていたりロマンティックであることが多いので恥ずかしくなるようなこともあるのでよかったかもしれないけど、消えてしまったことは残念。思考の流れでつかめなかったものは再び全く同じ形で現れることはなかなかない。それでもいつも考えていることの中のひとつなので似たようなことは書き残せるかもしれない。
似たようなものと全く同じものは違う。
全く同じ物体が存在することはあり得ないので、たいがいにおいて似たようなものだ。どれだけ大量生産された既製品であっても全く同じものではない。
じゃあ本物か偽物か見分けろって言われる場合はどうなんだろう。ブランドバックの本物と偽物の区別はとみる人がみたらわかるんだろうけど、人によっては全く同じだと見えることもある。じゃあ、そのみる人ってなんだろうねって思う。
そもそも本物か偽物って誰がどうやって決めているんだろう。誰かが決められるものなのかな。何が本物とかって人によってもことなるんじゃないのかな。コピーのブランドバックだって、自分の子供がお小遣いで貯めたお金で買って誕生日プレゼントしてくれたなら、それは大切な宝物になる。それは取り替えの効かない唯一無二の存在だ。
真似をして学んだりする芸能の世界だと、真似をすることは正義であるし、学んでできるようになることを推奨する。どの時点で本物になってどの時点まで偽物なんだろう。
本物と偽物の違いをこんなふうに頭の中でくるくる考えているとどんどん、どんどん基準が入れ替わって、そもそもなんの話だったか分からなくなる。
ちょっとまとめてみると、全く同じものというのは、人であってもクローン人間がいたとしても、存在することはない。その存在に対して本物や偽物とかの基準って、人に都合がいいようにつけた決まりとかルールみたいなもの。ということは、ルールや決まりに添わずに「在る」ものはないということになる。だから、人はその存在に対してどんなストーリーや意味があるかということが気になる。ただし、見ただけでわかるものとか、知っているものに対してはさほど疑問ももたないし、興味も惹かれない。
だから、人の都合によって付けられたルールがないもの、例えば自然や宇宙、動物などの生き物たちはいつまでたっても興味を惹かれて謎であり続けるのだとじゃないかな。ということは、ひとの興味をひきつづけるということのひとつに、謎であり続ける、ということも必要な要素なんだと思う。
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