冬の思い出
寒波がきているらしい。
どうりで寒いわけだ。
灯油を入れるのに夜に外に出て、肌で感じる冷え込みが実家の車庫とリンクした。
ーー
うちでは毎年車庫で臼と杵で餅をついていて(外が豪雪なので屋外は無理)父が脳梗塞で倒れるまでは杵を父が、臼で餅をひっくり返すのを祖母と母で交代してやっていた。
柔らかくなった頃、私と妹がへっぴり腰で杵をふる。
「わい やっけすぎだな」
ゴンゴンぶつけながら餅をつき、終わる頃には餅に木屑が入るのが子供クオリティ。
片栗粉を広げた台の上にあったかい餅を置き、冷める前にちぎりながら丸く形を整える。
のんびりしているとすぐ固くなり割れてしまう。
そうして作った鏡餅は、みかんと昆布と合わせて家の中に設置する。
四角に切った餅は、年末年始にお雑煮や焼いて食べるのだが、私はきなこが好きで、きな粉に砂糖と少しの塩を入れて混ぜておき、焼いた餅をお湯に潜らせてきなこにまぶして食べていた。
お雑煮はちょっと苦手だった。
小さい頃は近所の空き地に特大の雪山を作って滑り台にしたり、ソリに妹を乗せて猛ダッシュしてひっくり返ったり、除雪機の後のツルツル磨かれた道路で滑って遊んだり、雪の思い出はたくさんある。
茨城にきてびっくりしたのは、積雪があると交通が麻痺して出勤できない人は休みになるということだった。
そうかー、関東は雪積もらないんだ。
寒く感じるのは、風が強いからだろうか?
茨城の風は堪える。
最近は緊急ヘルプの案件も増えて、猫のみならず人の住まいの確保についてもあれこれ動くようになった。
この寒さ、野良猫ちゃんもどこかで暖を取れているだろうか。
車上生活、生活にしのぎを削って耐えている人も、無事だろうか。
デジタルがどこまで助けになるかはわからない。
でも、デジタルとアナログを駆使してネットワークを張り巡らせれば、網目が小さくなるんじゃないかと思う。
伴走型支援。
小回りのきくnezumiスタイル。
2023年まだ始まったばかりだけど、脚力つけて走り回りたいと思います。