3C's:リスクをとるときのフレームワーク
今回は、リスクのあるオプションを取る判断をする時に使うフレームワークの「3C's」なるものについて書いてみよう。前回の有料版で書いた通り、出典はこちら。
3つのC
具体的には、Criticality、Consequence、Control の三つの頭文字のことだ。
Criticality(目的の重要度)
そのオプションを取ること、つまりミッションの目的が、どれだけ重要なことかを指す。重要なことであればあるほど、危険を顧みずにそれのオプションを完遂する動機が強くなる。
Consequence(最悪の事態)
そのオプションを取ることで想定される最悪の事態は何か。それは受け入れ可能なものか。最悪の事態が受け入れられるものであれば、仮にクリティカリティが低くても、それに対するリスクが無視できるほど小さければ、オプションを取る動機が強まる。
Control(最悪の事態を回避するための手段)
最悪の事態が受け入れ不可能な場合、それを回避するために状況を積極的にコントロールする手段があるかどうか。ゼロサムで考えれば、リスクのあるオプションは、そのほとんどが却下になってしまう。なぜなら、「Consequence」で考えるのは「最悪の」事態なのだから、ほとんどの場合その結末は受け入れ難いものになるからだ。
しかし、最悪の事態に至るプロセスをオペレーターの技量によって、積極的にコントロールすることで、これを回避することができると結論づければ、GOが出せる。
こうして、十分コントロール可能と判断すれば、その選択肢を取ることができる。一度取ると決めたら、あとはコントロールそのものに100%集中して企図した通りに結果を出す。
現場で作業をするオペレーターは、その技量を使う(コントロールする)ことで一見リスキーに見える選択肢をとり、困難な状況を打破することができるのだ。
以下、有料版の「B面」です
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