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そこは俺のSOの席だからどいてくれ

最近こんな本を読みました。

めちゃめちゃ長くて、しかも英語しかないので読むのは苦労するかもしれませんが、個人的にはChapter 13の、クルーと会って、バスに乗って飛行機に向かい、コクピットでパイロットの席を決めるやりとりのところがとても参考になりました。

Quoted from ‘QF32 Richard De Crespigny’

自分のルートチェックで、チェッカーに「そこは俺のSOの席だからどいてくれ」って言えるのはものすごいです。しかも、険悪になることなく最後はちゃんとチームとしてまとめている。いやお見事。

ドキュメンタリーにもなっています。

本の中ではChapter 14からChapter 27までが実際の事故の描写ですが、ドキュメンタリーにある内容よりもはるかに仔細にわたって描写と説明が繰り返されていて、読み応えがあります。

故障が起きてから、着陸に必要な滑走路の長さは4000mあるチャンギ空港の滑走路に対して100mしか余剰がなく、アプローチスピードの余裕は±0、それをボロボロになったエンジンをマニュアルで操作してやらなきゃいけないっていうんです。読んだ後、自分の普段のフライトでの心がけにも少しだけ変化がありました。

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