パースベースに異動します
そろそろNZを出てから1年近くになる。
一年前はまだATRでNZを飛び回っていたのに、今はエアバスでオーストラリアを飛び回ってる。国際線はバリだけだけど、やってることはこの一年でだいぶ変わった。
そういえばつい先日、約一年間の日本滞在を終えて妻と息子がメルボルンに帰ってきた。朝5時半に着陸したJAL773便。1時間ほど経って日本で買った息子のおもちゃと衣類と食品とその他もろもろの生活雑貨をいっぱいに詰めた段ボール箱をカートに3つも重ね、メルボルン空港から出てきた我が妻。一緒に出てきたのはとばっちりを受けてスーツケースを押す羽目になった我が息子。シルエットが他の人たちと明らかに違って大笑いした。
昨年8月にNZを離れ、妻と息子は日本へ、私はメルボルンに入って訓練と生活基盤の構築に専念。やっとまた家族で一緒に住むことができるようになった。NZを離れる前、息子は英語メインで日本語をほとんど話せなかったが、今では日本語(能登弁)が母語として確立しつつある。
ここからまた英語に切り替えるので大変だろうけれど、もともとNZで育って英語の素地はあるので、すぐになれるだろう。転職を機に、日本で過ごす時間をまとまってとらせてやれたのはよかった。コロナもあって2歳まで祖父母との交流もなかったので、それを取り返した形だ。
さて、ここでやっとメルボルンに落ち着くのかと思ったら、実は、もうすぐ西に3000km離れたパースに引っ越すことが決まっている。
社内でパースベースの発表があり、それに応募した形だ。実は有料版ではその辺についてすでに話をしていた。メルボルンに来たばかりだし、NZからは遠くなるし、オージーからしたら西の果てすぎてなんで?って言われることもあったけど、戦略的に考えてここはパース一択だという結論になったのだった。
その読みは当たって、8月から稼働するロスター(飛行スケジュール)は、後述のとおり素晴らしいものだった。
上の記事でも書いたけど、NZから今の会社にきた時、オファーされたのはケアンズかメルボルンだった。日本に近いケアンズもいいけれど、我々には少し暑すぎるというのと、息子の教育の機会などを考えてメルボルンを選択した。
また、イーストコーストにあるメルボルンは短いセクターのスケジュールが多く、オーバーナイト(泊まり)がほとんどない。毎日家に帰ってこられて、成長著しい小さい息子と一緒にいられる時間が長く取れていいだろう考えたわけだけど、蓋を開けてみると、そうはうまくいかなかった。
メルボルンベースをやってみて分かったのは、短いセクターをたくさん飛ぶ日はものすごく疲れること。また、門限がない空港なので帰りが夜中の0時を回ることもよくあって、いくら毎日家に帰れると言っても、実際に息子に会える時間は少なくなり、また会えたとしてもいつも疲れていることになるのが明らかだった。
だったら、多少オーバーナイトが増えても、休みがしっかりとれるローカルベースの方がいいと考え始めた矢先に、パースの話が出た。パースはケアンズと同じく暖かいが、湿気が少ないので夏が快適で、海も近く、これから向こう10年にわたって息子を育てるに当たって定住してもいいと思える場所だった。
最近発表された8月のロスターはこんな感じ。
いただいたサポートは、日々の執筆に必要なコーヒー代に使わせていただき、100%作品に還元いたします。なにとぞ、応援のほどよろしくお願いします!