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Pilot's note NZ在住Ashの飛行士論

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NZ在住のパイロットAshによる飛行士論です。パイロットの就職、海外への転職、訓練のこと、海外エアラインの運航の舞台裏などを、主に個人的な経験に基づいて事実と意見を織り交ぜ、毎回…
自分が訓練生だった時に、こんなレポートがあったらよかったな!と思えるような内容を意識しています。自…
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#自家用操縦士

Pilot's noteの有料記事を全て「返金可能」としました!

いつもAsh のnoteをご覧いただきありがとうございます。メインで「運航」しております有料マガジン「Pilot's note」についておしらせします。 この度、有料マガジンご購入者の方々の利益を守りつつ、より多くの方に私の有料記事を読んでいただくために、有料マガジン「Pilot's note」に格納されている全ての有料記事について、本日ご購入分から「返金可能*」としました。同時に、各記事の価格の改定も行なっています。 ほとんどの記事でちょい値下げしました。 有料記事の

一生勉強が仕事のパイロットは、日々の子育て・生活に100%コミットしながらこうやって勉強している

パイロットの仕事ほとんどは、勉強です。 そう言っても過言ではないほど、パイロットはよく勉強します。しかし、多くの人がイメージするような、机にかじりついてやるいわゆる「ガリ勉」スタイルの勉強はあまりしません。 ガリガリガリガリガリガリ・・・ かつては私も「ガリ勉」タイプで、特に訓練生の時はそれが必要な時もありましたし、「ガリ勉」が嫌いなわけではないのですが、エアラインパイロットになった今の私は、隙間時間を活用して無理なくやるスタイルです。 どうしてガリ勉をやめたかという

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パイロットの天気の話の続き

前回の記事で、パイロットの天気の見方の原則として 大きく見て、公式の数字を確認、逃げ道を確保して、決断を下す という流れがあることを紹介し、「大きく見る」ところについては無料版で、「公式の数字」については有料版で解説しました。 今回は、後半の「逃げ道を確保して、決断を下す」について解説します。 運航可否の判断パイロットが運航可否を判断する場合、前回の記事で見た公式の数字であるMETAR(現況)やTAF(予報)を空港の最低気象条件(ミニマ)と比較することで可否を出します

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パイロットのコンフリクト・マネジメント 〜コクピットで喧嘩しないために〜

海外のエアラインの面接でほぼ必ず聞かれるのが以下の質問です。 「誰かと対立したとき、あなたはどのように行動しますか」 いわゆる、コンフリクト・マネジメントです。現代のエアラインの飛行機は、基本的に2人乗務なので、相性の悪いキャプテンやファースト・オフィサー(FO)と飛ぶことって、やっぱりあるんですね。 コクピットは、狭い空間です。普通のオフィスのように、トイレに一時避難することもできません。安全のためには、パイロットは相性が悪い人とも、円滑に協働することが要求されます。

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【小手先シリーズ】サーキット後半のエナジーマネジメントとファイナルのグラグラとゴーアラウンドについて

今回は、サーキット訓練に関する小手先シリーズです。 サーキット訓練は、飛行機のライセンス取得の中間目標であるファーストソロ(教官を乗せずに自分ひとりだけで飛ぶ最初のフライト)に大きく関わります。なぜなら、一般的にファーストソロとはサーキットを一周回って帰ってくることを指すからです。 つまり、サーキットにいかに習熟するかが、ファーストソロに早く、安全に出られるかに直結します。サーキット訓練につまづくと、その先に進めないので時間もお金もかかってしまいます。 しかし、サーキッ

理想のパイロット育成を妄想してみよう

理想のパイロット訓練とは、どんなものでしょうか。 Timaruのエアロクラブニュージーランドの南島、クライストチャーチから海岸沿いを南へ200KMくらいいったところに、ティマルという小さな街があります。小さな空港もあって、無管制ですが定期便もあります。 そこにはやはり小さなエアロクラブがあって、天気のいい日には小さな飛行機がピュンピュン飛んでいます。管制塔がないので、定期便でそこに行くときはその小さな飛行機と「あと5分で着くからよろしく」などと話しながらうまいことやります

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