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Pilot's note NZ在住Ashの飛行士論

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NZ在住のパイロットAshによる飛行士論です。パイロットの就職、海外への転職、訓練のこと、海外エアラインの運航の舞台裏などを、主に個人的な経験に基づいて事実と意見を織り交ぜ、毎回…
自分が訓練生だった時に、こんなレポートがあったらよかったな!と思えるような内容を意識しています。自…
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2020年10月の記事一覧

パイロットの天気の話の続き

前回の記事で、パイロットの天気の見方の原則として 大きく見て、公式の数字を確認、逃げ道を確保して、決断を下す という流れがあることを紹介し、「大きく見る」ところについては無料版で、「公式の数字」については有料版で解説しました。 今回は、後半の「逃げ道を確保して、決断を下す」について解説します。 運航可否の判断パイロットが運航可否を判断する場合、前回の記事で見た公式の数字であるMETAR(現況)やTAF(予報)を空港の最低気象条件(ミニマ)と比較することで可否を出します

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パイロットは天気をこうやって見ている

久々のPilot's noteシリーズ、今回はパイロットと天気についてです。 天気の見方については、どんなパイロットにも一家言あるものですが、今回はニュージーランドのエアラインで飛んでいる私のスタイルを紹介します。今訓練をしている学生の方から、エアラインで飛んでいる人まで、何かしら参考になることがあれば嬉しく思います。 大きく把握、数字を確認、逃げ道を確保、決断を下すパイロットが天気を知る目的は何でしょうか。それはもちろん、飛行機を安全に飛ばすためです。どこに悪い天気があ

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