ファシリテーターの4要素 ~Raise your flag体験記その2~
インプットDayと言われていた第2回。しかし、そこはRaise your flag。2時間の間にブレイクアウトルームも何回かありましたし、質疑応答も多い対話型だったので、あっという間の2時間でした。
ファシリテーターの4要素を紹介してもらいましたが、本記事では4要素の概要と、私にとって勉強になった「置き石理論と全体のデザイン」について、ご紹介したいと思います。
1.ファシリテーターの4要素
①環境整備について
ここに書いてあるスイッチは電気のスイッチではなく(笑)、参加者の「やる気スイッチ」のOn・Offです。
環境整備を行うのは当たり前のように思いますが、実際、私が社会人として様々なセミナーに参加してきた結果、この3つを実行しているセミナーって少ないんじゃないかなと思います。特に上の2つは受講者次第とされることが多いのではないでしょうか。そのため、意外と疎かにされがちですし、私自身もこれから気をつけたいと思います。
②問いかけ
私にとって良いと思うファシリテーターの要素に「良い問いを立てること」「問いを組み立てて全体設計を行うこと」が加わりました。
講義でもワークショップでも、その講義やワークショップで出したい成果を決めますよね。その出したい成果を導くために内容設計をします。情報提供型の講義(質疑応答以外は講師が話す)ではなく、対話型の講義やワークショップを実施する場合、参加者自身に考えてもらうことを主眼に置いています。参加者自身に考えてもらう場合は、この問いかけがとても重要になります。良い問いかけでない場合、その問いを考えるだけでは成果に辿りつかないのです。
より良い問いを作るためには、以下の4つがあるそうです。
置き石理論については後述します。他の3つについて詳しく知りたい方はRaise your flagに参加いただくか他の参加者のnoteをぜひ探してみてくださいね。
③立ち振る舞い
上の図にあるように、場には3つの種類があるそうです。全体設計の中で、今、どの場にしたいのかを考えて、その場をつくるように立ち振る舞えることがファシリテーターの大切な要素の1つとのことでした。とても大切なことなので、また別の機会にnoteに書いてみたいと思います。
④シミュレーション
「ワークショップの失敗ケースのほとんどはシミュレーション不足です」とのことでした。「最高に上手くいく時のシミュレーション」「最悪なことが起こるシミュレーション」をしておくといいそうです。
2.置き石理論と全体のデザイン
参加者に辿りついてほしい地点まで上手く辿りついてもらえない。人によって持っている構造化スキルが全然違って、どうしていいのかわからない。というのが私の長年の悩みでした。
しかし、今回参加してみて、成果に辿りつくまでの問いの立て方があまりにも甘すぎた!ということに気がつきました。そして、どうやって立てていくのかヒントをもらうことができました。それが置き石理論!
私の場合、置き石をほとんど設置していない組み立て方にしていたように思います。それは出された方は困りますよね。「いきなり言われても・・・急には答えられません」。
また、どうやって置き石となる問いを作っているかも聞くことができました。
一番最後に聞く問いを考え、その問いに辿りつけるように全体構成を考えるそうです。例えば、最初はしゃべってもらうことを目的とした問い⇒軽い過去を聞く問い⇒次にもう一つ問い⇒最後は一番重い問い、というように。
また、参加者自身が問いに答えるために持っている壁を取り除くようなイメージでステップを考えるそうです。こんな事例を紹介してもらいました。
最終成果は「あなたの理想の社会にタイトルをつけてください」というもの。理想の社会をイメージしてもらうために理想の社会を絵を描いてもらうワークをすることにしたそうです。ですが、理想の社会をいきなり描くのは難しいですよね。だから、最初の軽いワークは「食事の絵を描くこと」。絵を描くことに苦手意識を持つ人は食事の絵ですら書きたくなかったりしますよね。心理的なハードルを下げるために、心臓は❤で書くというようなスプーンとフォークのアイコンでもOKとしたそうです。
置き石理論を使えるようになるまでには、かなり練習が必要そうですが、それは練習あるのみ。ようやく見つけたブレイクスルー。日々積み重ねていこうと思います
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