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初めての畑作りで、子育てについて考えさせられた話。


3年半前に長崎の田舎
山に近いけど海が眺める
冬になれば道路が凍ってしまう
この地へ移り住み
生まれて始めて自分で野菜作りを始めた

農薬を使わない
お金が掛からない
出来れば手間も掛からない(笑

そんな畑作りって無いだろうかと思い

調べていた私が出会ったのは
ある一冊の本

そこに書いてある野菜の作り方
農業における考え方は

これまで私が当たり前に受け入れていた認識をあっという間に破壊した。

認識というよりも、気にも留めていなかった事、と言った方が正しいかもしれない

⚪︎土が健康なら健康な野菜が育つ

⚪︎野菜が健康なら虫に負けない

⚪︎朽ちた草や虫の死骸を養分にして野菜や虫たちが共存していく

⚪︎土の中の虫たちは土を健康にしてくれている

畑の中で、自然の循環が行われている。そこで野菜を作らせて貰う為に、人間(私)は最低限の事をすれば良いだけなんだと学んだ。

⚪︎土を耕すと虫たちが死んでしまう。せっかく健康だった土が弱ってしまう

⚪︎不健康な土では野菜が育たない

⚪︎弱い野菜は虫に負けやすい

⚪︎野菜を強くする為に外から栄養を補給したり、虫から守るために農薬を撒かなければならない

人が手を加えれば加えるほど循環が壊れ更に手間が掛かってしまう事も知った。

だから我が家の畑は3年半前から草は生えっぱなし
土を耕した事は一度も無い

野菜を植える場所だけ最低限に草を刈り

陽が当たるように、邪魔になる草を切る程度

これまで植えた苗や種
全く芽が出なかったり
実がならなかったり
病気になった野菜も沢山ある

それでも元気に育つ野菜も沢山あったし
花が咲き、種がこぼれ、次の季節には勝手に芽を出してまた実をつけ

そうやってずっと成り続けている物もある。

忘れた頃にそんな野菜と再会してラッキー!と思った事も何度もあった



今日は玉ねぎとニンニクを収穫してみた。

お店に並んでいる物と比較すると玉ねぎは細長いし、にんにくも小さい

でも私からすると、よくこんなに育ったなぁと驚きだった

だって植えて、その後はひたすら放置。
たまに周りの背の高い草を刈っただけで

あとは自分の力で根付いて、
土から栄養を貰ってここまで育ったんだから。

収穫する時は出来るだけ土を掘り起こさないように気をつけながら引き抜くものの

てんとう虫やミミズを数匹犠牲にしてしまった。

あー本当に私たち人間は命を食べて生きてるんだなと改めて感じた。

そして私は畑をやりながら
いつも野菜を作り育てる事と
子育てをリンクしてしまう

与えれば与える程に
してやればしてやる程に
自分で育つ力が弱くなってしまう

周りの草に囲まれながら
虫たちにさらされながら
強く根を張り育つ野菜を見て

私は自分の子育てをいつも見直している。


自然に学ばされる事が多過ぎて

今の暮らしを選んで本当に良かったと感じながら、

今日はこの小さい玉ねぎとニンニクをありがたく頂くとします🧅

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