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自分に許可を出すということ
みなさん、こんにちは。すっかり秋めいて過ごしやすくなりました。台風の発生がニュースになったりすると「秋だな~」って感じるのは私だけでしょうか?
さて、タイトルにつけた「自分に許可を出す」ということですが、私がいろんなことで二の足を踏んでいるのはここで引っかかっているからなのかなと思って、今日はそのことについて書いてみようと思います。
私は10代の頃に難病の認定を受けてそれからは何をするときにも「あなたは病人だから・・・」と言われ続けてきました。病人だから・・・の後にはもちろん否定形が続きます。病人だから就職できない、病人だから出産できない、病人だから無理はできない、病人だから・・・人並みの暮らしはできない。
そう言われてきたからそうなのかなと思ってました。病気の人には選択権とかなくて与えられた範囲内でこなせることをして生きていくしかないのかなと。だから自分に何ができるかなんて考えたこともなかったし、自分で人生を切り開いていくような考えは全くなかった。最初から諦めてた。
それが少し変わったのは韓国に留学したとき。もう15年くらい前の話なんですが5ヶ月間という短い期間ではあったけど、留学代行の業者さんには頼まず自分で全ての手続きをするところから初めて、分からないところは国際電話やメールで聞いて、留学先ではたくさんの人に助けてもらって5ヶ月間の留学を終えました。
初めて実家を出てひとりで生活をしました。下宿に入ったので正確に言うと一人暮らしではなかったのですが、生活に必要なことは自分でやるしかなくて、あの頃はよう動き回っていたなと今でも思います。不安はあったけど怖さはなかった。ワクワクしかなかった。
その時はきっと自分に「何でもしていいよ」って許可を出せていたんだと思うんです。無理するなとか疲れるから早く寝ろとか見張っている人もいないから好きにしていいよって自分のやりたいことをやりたい放題させてあげられたんだと思う。
韓国は交通費がすごく安くて地下鉄とかバスとか交通機関が発達していてとても便利なのに、私は地図を見ながら一駅歩くのは日常で、とにかく良く歩いていた。その方が道覚えられるしお店とか研究できるし好奇心の塊で毎日過ごしていた。そして5ヶ月後見違えるように元気になって帰国しました。
その頃に比べて今の自分はどうかというと、守りの体勢に入っているかんじ。楽しみのかけらもない仕事でも、今の私には安定した収入とか働く場所とか、自分が我慢すればずっと握っていられるものがある。一番手放したいものなのに握りしめている。
でも本当は毎日仕事に行くのが楽しみでワクワクした朝を迎えるとか、忙しくて大変だったけど今日も楽しかったと思えるような日々を送りたいと思っている。
自分のできる範囲ではあるけど目一杯仕事したいと思っている。誰かの役に立ちたいと思っている。誰かに喜んでもらいたいと持っている。笑顔の人を増やしたいと思っている。
不調を抱えた人たちの痛みや苦しみを少しでも和らげるお手伝いをしたいと思っている。頑張っている人を応援してあげたいし、一緒にいろんなこと話しながら解決策を考えて行けたらいいなと思っている。
そして、私も幸せになりたいと思っている。頑張りたいと思っている。毎日笑顔でいたいと思っている。好きなことアホみたいに勉強したいと思っている。
こんなにやりたいことたくさんあるのに、いいよって言ってあげられない。自分で無理だって思っちゃってることもあるけど、それ以上に自分にはそんな資格はないって思ってる。誰のせいでもない。一番のブレーキは自分の心なんだ。
そんなことに気付きました。
一気にその気持ちをなくすことはできないけど、少しずつ許可してあげられるようになりました。できるかできないかはやってみないと分からないし、失敗してもそこから得るものはある。実はそこから発展するものもあるし、だからやっぱりやってみないと何も動かない。そう、何も動かないんだ。
自分らしさを大切に考えて素直に行動していると自然に出てくる答えがある。私こんな風に生きたかったんだとかこんなことを大事にして生きてきたんだとか、自分のことなのに驚きの連続(笑)
先日、川原卓巳さんのオンラインサロンSENSEで1分間自己紹介をするWSがありました。私は会員になったばかりでどんなことをするのかも分からず参加したため全く準備していなくて、即興で作った自己紹介だったのですが、一緒のルームになった方たちからのフィードバックで、自分の人生はこんなに【命】がテーマになっていたのかと改めて気付きました。
それが見えただけで自分の中でいろんなことが動き出しました。
そして、自分が長年勤めてきた職場を選んだのもやっぱり命がテーマだったからなんだと納得しました。最初からダメな人と言われていたわけでなく、途中から働く条件が変わってきて24時間働けますか?みたいな風潮になってきて、それができない私はやっぱりそこではダメな人として判断されちゃうんだなと、そんな風に思いました。環境や条件が変わっちゃったんだもん。仕方ないかなと・・・無理してそれに合わせるより、今の自分に合う職場を見つける方が幸せだなと思うようになりました。だから感情的にならずに落ち着いて前向きな判断が出来るようになりました。感謝。
『自分に許可を出す』って深いです。
写真はサントリーホール入り口にあるオブジェです。先日母のコーラスの公演がありまして、サントリーホールに行ってきました。雨の中真っ暗で写真なんか全然とれなくて、唯一撮った写真がこれでした(笑)正面からじゃなくて後ろ姿。
コロナじゃなかったら親戚とか友達とかたくさん呼んで素敵な演奏会になったのでしょうが、時期が時期なだけに本当に少人数のお客さんしか入っていませんでした。私だって前日まで行くかどうか迷っていたから。
でも、まあ3回も延期した演奏会だからやって良かったのかなとは思います。いつまでも演奏会の準備をしていても仕方ないし、やらないと区切りがつけられないですよね。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。この3連休がみなさんにとって良い時間になりますように。